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2009.09.01

”超退屈な授業”とは

先週からようやく授業が始まりました。今日で2回目。科目は「Understanding General Management」ということで、マネージャーがいかに振舞うべきかを考える授業。

第1回は有名なホンダのケース。ホンダがアメリカのバイクマーケットをいかに制覇していったか、ボストンコンサルティングの分析(ケースA)と、実際にインタビューしたレポート(ケースB)を対比している。

前者はホンダがシェアの確保を徹底的に追求し、それによって販路を拡大し、一台あたりのコストを下げる戦略を追求した、と外部視点で報告している。ひるがえって後者は、実はホンダには戦略らしい戦略などなく、失敗を重ねた上でいくつかの幸運に支えられた結果である報告している。

このケースはホンダの生々しい奮闘ぶりがリアルに伝わってきて、学生からも「面白い。」と高評価であった。

ところが、今日の「アップル」のケースは概ね「Incredibly boring(超退屈)」という評価。

ケースの内容はいかにしてアップルが勃興し、そして1990年代前半に低迷したか、という内容。スティーブジョブスを追い出したジョン・スカリーに焦点をあてて、彼が「どこで間違ったのか。」ということに焦点をあてている。

たしかに良く知られている話ではあるし、ケースも冗長。ドラマもとくにないので、学生が退屈だというのもよくわかる。

しかし個人的には、冗長である点は否定しないものの、失敗したマネージャーに焦点をあてる、というケースは非常に為になると思う。

ホンダのケースと類似しているが、結果論で言えば彼がいかに愚かであったかはいくらでも指摘できるのだが、当時の視点でからいえば一見彼は非難されるべきことは何もしていないのである。

当時のアップルの問題点は、他社製品と互換性がなく、高止まりした開発費の為にコスト競争力がなかったことであった。そこで、彼はコストカットし、他社とアライアンスを組んでオープンソースに移行しようとした。

結果として彼の戦略はことごとく失敗してしまうのだが、いかにロジカルな戦略を立てたとしても、市場は会議室の期待を簡単に裏切っていくという、よい例だと思う。

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