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2009.12.07

授業の評価

LBSでは個々のコースの最終セッションで、授業の評価シートが配られます。コースの全体評価、教授の指導方法の評価、教材の評価や改善案の提案などなど・・・。この生徒からの評価は教授の評価に影響し、数年にわたってあまりに悪いとクビになる、らしい。

教授による”報復”を避けるために、この評価は生徒の成績をつけ終わった後に、教授側に手渡される。教授によっては授業の最初の方に、自主的にレクチャーのスピードや課題の量についてアンケートをとり、生徒の要望を聞いて授業内容を修正(授業の速度とか)する人もいる。

生徒側から見た場合、一番の評価ポイントは当然「勉強になったかならなかったか」。Takeawayが多く、かつわかりやすければ最高である。逆に、目的意識のはっきりしない授業や、授業のコーディネーション能力の低い授業、教材に何が書いてあるのかクリアでない授業はたいてい容赦のない点がつく。負荷の軽重は必ずしも評価に関係ない。

「教育は人気取りではない。」という意見もあるだろうが、もはや義務教育ではなく、生徒が自分でお金を払って教育サービスを購入しているわけなので、このような評価システムがあることは理にかなっている。というか、よくよく考えればないほうがおかしいのではないか。

日本の大学でも生徒間で非公式に似たようなシステムがあったが、生徒からのフィードバックシステムを公式採用している大学があるとはついぞ聞いたことがない。結果として、教壇で自分のノートを延々と読み上げるという、信じられない授業が何十年も再生産されるわけだ。当然ながら、「そんなの教授の書いた教科書読めば一緒だろ」と授業にでない僕のような生徒も生まれるてくる。

ただしこれは教授側からみれば当たり前の話であって、生徒の評価など、自分の評価になんの関係もないのだ。そんなに教育がやりたければ、小学校か中学校の先生になってるよ、といったところだろう。

この点は断言できるが、LBSの必修の評価はいまいちなのだが、それでも自分が受けた日本の大学とは比べ物にならないほどよい。別に評価システムの有無ですべてが決まるとは思わないが、やはり評価システムの設計が組織マネジメントのカギだという思いを強くした。

あともうひとつ、このような評価システムが存在する前提条件は「競争の有無」である。各ビジネススクールはランキングをあげ、世界中から優秀な生徒をとることにしのぎを削っているので、授業のクオリティをあげようとするインセンティブがうまれる。

方や、日本の一流大学は黙っていても生徒が集まってくるので、そんなめんどくさいことをする必要はないのである(ケンブリッジにもこのようなシステムはないらしい)。まぁ、そんなこんなで日本の一流大学で生徒からの評価システムが導入されることは当分ないだろうが、偏差値の低い大学で、このようなシステムを導入してランキングをあげていったら面白いのに、なんてことを考えました。

P.S. 法政大学には結構ちゃんとした授業評価システムがあるらしい。ただ、それが教授の評価まで組み込まれているのかは不明。

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