« MBA取得後 | トップページ | 選択科目 »

2010.08.09

続MBA取得後 君たちはどう生きるか

これは最近読んだ書籍のタイトルです。父親を亡くしたコペル君という中学生が精神的に成長していく様を描いております。コペル君のいくつかのエピソードに対して、父親代わりの叔父さんが手紙でアドバイスを送る、という形式で書かれています。

実はこの本、はるか昔中学時代に塾の先生に紹介されたことがあるのですが、読むでもなくすっかりと忘れていました。一年ぐらい前に某ブログで紹介されておりまして、今回他の本を買うついでに、ふと思い出しまして買ってみました。

で、感想は・・・すばらしい本です。これからビジネススクールに行く方は、英語の参考書やグロービスの参考書の前にぜひご一読を。MBAのその先を考えたときに、コンサルも外資金融もよい職業だとは思いますが、そもそも「自分が何のために生きているのか」を忘れないために。

まず本を書かれた背景にずっしりとくるものがあります。


『君たちはどう生きるか』は、そのタイトルが示す通り、そして、本書が1935年10月から山本有三の編纂され、1937年7月に全16巻が完結した『日本少国民文庫』の第5巻で最後の配本であり、「少年のための倫理の本」(303頁)であった。

1935年といえば、すでに4年前に満州事変が起こり、国内では日増しに軍国主義の色彩が強くなっていった時代であった。この『日本少国民文庫』もまた、こうした情勢を意識したものであった。すなわち、「先生(山本)は、少年少女に訴える余地はまだ残っているし、せめてこの人々だけは、時勢の悪い影響から守りたい、と思い立たれました。

先生の考えでは、今日の少年少女こそ次の時代を背負うべき大切な人たちである。この人々にこそ、まだ希望はある。だから、この人々には、偏狭な国粋主義や反動的な思想を越えた、自由で豊かな文化のあることを、なんとかしてつたえておかなければならないし、人類の進歩についての信念をいまのうちに養っておかねばならない、というのでした。荒れ狂うファシズムのもとで、先生はヒューマニズムの精神を守らねばならないと考え、その希望を次の時代にかけたのでした。


とはいえ、内容は「道徳の本」に象徴されるような説教くささが全然ありません。中学生向けですから、文体も重々しくなくすらすら読めてしまいます。しかし、叔父さんのアドバイスはひとつひとつがシンプルだけれども深い。僕の本はさっそく友人に貸してしまったので細かいところは覚えていませんが、心に残ったおじさんのセリフをいくつか。

「いいかい、本当にえらい人っていうのは、世の中の役に立つ人のことなんだ。世の中にはえらそうに見える人がいっぱいいるけど、ふんぞり返って何の役にもたってない人達は本当はちっともえらくないんだぜ。」

「世間には、他人の眼に立派に見えるように、見えるようにと振舞っている人が、ずいぶんある。そういう人は、自分がひとの眼にどう映るかといいうことを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。僕は、君にそんな人になってもらいたくないと思う。」

「いや、この先は、もう言わないでも、君にはよくわかっているね。君のような恵まれた立場にいる人が、どんなことをしなければならないか。どういう心掛けで生きていくのが本当か、それは、僕から言われないだって、ちゃんと分かるはずだ。

君のなくなったお父さんといっしょに、また、君に一生の希望をかけているお母さんといっしょに、僕は心から願っている―

君がぐんぐんと才能を延ばしていって、世の中のために本当に役に立つ人になってくれることを!」

人気ブログランキングへ

|

« MBA取得後 | トップページ | 選択科目 »

コメント

イタリアSDA Bocconi MBA卒業の柳澤と申します。
私は現在、ロンドンにあります教育サービスの企業にてアジア市場のマーケティングを担当しています。
MBA・大学院を目指す人のための世界最大イベント「World MBA Tour」「World Grad School Tour」の開催にあたり、
是非、貴殿のブログにて告知にご協力いただけませんでしょうか。
受験者にとっては直接アドミッションと接する絶好のチャンスであり、
私自身も留学前に参加し、ネットワーク拡大とともに受験に向けてモチベーションを最大化させる良い機会でした。
宜しければ以下のテキストを告知していただきたく宜しくお願い申し上げます。
------------------------------------------------------------------------------

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【QS World MBA Tour Premium】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【日時】 2010年9月9日(木曜日) 午後5時~午後9時
【会場】 シェラトン都ホテル 〒108-8640 東京都港区白金台1-1-50
http://www.miyakohotels.ne.jp/tokyo/access/index.html
【費用】 下記事前登録で入場無料 (当日入場の場合500円)
http://www.topmba.com/mba-tour/Tokyo-premium?&utm_source=reg&utm_medium=online&utm_campaign=StudentBlog
【Facebook】 http://www.facebook.com/pages/TOP-MBAGrad-School-Japan/122556411124793 
【Twitter】 http://twitter.com/QS_AsiaPacific 
 ─────────────────────────────────
【主催:QS Quacquarelli Symonds Ltd.】
http://www.topmba.com/
QS社は高等教育に関するイベントやランキング情報等を通じて人と教育機関と企業を結ぶ活動を行っています。
 ─────────────────────────────────
【QS ワールドMBAツアーとは】
世界のトップビジネススクール入学審査官らが、東京含むアジア、北米、ヨーロッパを世界最大規模で全52都市を巡回する予定で、日本開催は今年で8回目になります。数百名のMBAを目指す方々の参加が見込まれ、ブースに立つ卒業生や出願者同士のコミュニケーションも大きな魅力です。プログラム内容や卒業後の就職案内など情報入手のチャンスです。当日ブースで会話した学校関係者が、選考プロセスにて実際のインタビュアーや審査官であることは珍しくありません。是非ご参加ください。
 ─────────────────────────────────
【当日のタイムテーブル】
16:00-17:00 入学審査官によるパネルディスカッション「MBA合格をつかむキーポイント」
17:00-18:00 トップ校プレゼンテーション
18:00-19:30 トップ校入学審査官との座談会(参加者は要事前選考)
19:30-21:00 オープンフェア
20:00-20:30 企業採用担当によるディスカッション「MBA卒業後のキャリア形成について」
 ─────────────────────────────────
【参加予定校(一部)】
INSEAD、IE、ESADE、IMD、LBS、Michigan、Boston University他
★事前登録はこちらから★
http://www.topmba.com/mba-tour/Tokyo-premium?&utm_source=reg&utm_medium=online&utm_campaign=StudentBlog

投稿: Yanagisawa | 2010.08.12 23時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/536885/49100672

この記事へのトラックバック一覧です: 続MBA取得後 君たちはどう生きるか:

« MBA取得後 | トップページ | 選択科目 »