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2010.10.26

移民について

日本が少子高齢化を迎えるにあたって、「移民を受け入れるべきだ」という意見をよくみかけるようになりました。

これはGDPだけを考えれば筋の通った議論です。日本の人口は100年後に半減するといわれてますが、人口が半分になったら、生産性があがらない限り経済規模も半分です。生産能力のある人口が増えれば、それだけGDPを押し上げます。

実際に経団連は移民の規制緩和を求めてます。しかしながら、移民には多大なる社会的コストがかかります。移民先進国のヨーロッパでも移民政策に対する評価は定まっていません。

先日ドイツのメルケル首相が「多文化主義は失敗した」と発言して物議をかもしました。

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少子化と労働不足に苦しむドイツは移民を積極的に受け入れて、人口の約20%が外国人です(日本は2%)。しかし、移住して数十年たってもドイツ語が話せない人もめずらしくありません。当然軋轢が生まれ、右派政党は「ドイツが外国人にのっとられる」と主張しています。移民はどうしても低技能労働者が多くなりますから、低所得者層の賃金に下方圧力がかかることになります。これも問題をより先鋭化させているのでしょう。

当地イギリスも移民に寛容で、ロンドンの住民の3分の1は外国人。しかし先ごろの選挙でも移民に話題に触れたとたんに議論がヒートアップするなど、やはり潜在的な不満はあるでしょう。キャメロン首相は移民の制限を求めています。異質なものを排除しようとする人間の性でしょうか。

さて、日本に関してですが、個人的には低所得者の大規模な移民受け入れは日本社会と移民、双方にとって不幸なことになるのではないかと思います。一度移住を認めたら、まさか追い出せませんし。

ただ、高等教育を受けた移民はどんどん招致すべきで、イギリスのように例えば日本で博士号や修士号を獲得した人は、原則職がなくても3年間居住権を認めて、年間100万円以上連続して所得税を納めて、社会保険料等もきちんと払っていれば永住権がもらえるとかどうでしょう?

優秀な人には是非日本に来ていただいて働いていただきたい。

※ちなみに副党首のニックグレッグは移民制限に反対です。確か結論先送りにしたような気がします。

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おまけ:

multiculturalism 多文化主義

disown asylulm seekers 亡命希望者を追放

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