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2010.11.08

株式投資のススメ

一般の株式投資家からみた場合、最も役に立つのは「効率的市場仮説」ではないかと思うのです。ここはファイナンス学会ではないので、少し乱暴ですが結論を先取りすると「投資信託を厳選して買うよりも全株式を満遍なく買って放っておいた方が長期的には勝つ」ということになります。

Wallstreet3_2

暇な偉いファイナンスの学者さんが、全米の1493の投資信託の平均収益率を30年間にわたって調べました(論文はこちら)。そうすると、市場の平均収益率に勝った年が半分ぐらいある一方で、負けた年も同じぐらいあったのです。

結局投資信託に払う手数料(0.5~2%)を差し引くと、どのファンドの平均リターンも「インデックスファンドを買って放っておく戦略」に勝てなかったということです。誰が言ったかは定かではありませんが、これを面白おかしく言うと、

「高給取りのファンドマネージャーが厳選した10銘柄と、チンパンジーがダーツを投げて選んだ10銘柄のパフォーマンスは変わらない」

ということになります。

しかしこの結論に従えばファンドは各市場に一個ずつ(ダウ平均、日経平均、中国A株平均など)あればいいはずですが、投資信託は世の中から消えていません。こちらの情報サイトにもあるとおり色々ありますし、人々はランキングづけも熱心です。

やはり人間は欲に目がくらんだ愚かな動物なのでしょうか?ところが統計的データに基づいた反論もありまして、

Priceearnings_ratios_as_a_predictor

ロバート・シラーの「Irrational Exuberance(非合理なリターン?かな)」の中では低PER(いわゆる割安株)の平均リターンは他よりも高いということをデータで示しています。他にも小型株の平均リターンは市場平均を上回る、ということも主張されています。

しかしこれが本当だとすれば、「割安・小型株に投資が殺到して一瞬で収益機会が消滅してしまう」ことになってもおかしくないはずですが、どうなんでしょう。ミステリーですね。

色々議論はかしがましいですが、いずれにしろ市場の平均リターンを上回るのは至難の業であり、そういった素晴らしいファンドにめぐり合う確率は僅少と言えるでしょう。ですので、個人的には「インデックスファンドを買って放っておく」というのが株式投資にかける情報収集の手間や、心労などのお金で計れないコスト等を考えると、悪くない投資方法なんじゃないかと思っています。

それでは最後に株式投資で世界有数の大金持ちになった方よりお言葉を賜りたいと思います。

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もし効率的市場仮説が正しければ、私は今頃ブリキの缶を抱えたホームレスだっただろう

-ウォーレン・バフェット

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