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2010.11.09

昔日の栄光

最近機会があって、いくつかのカンファレンスに出席しました。若手外交官が集まる会議、日本とコモンウェルス(旧大英帝国諸国)の関係を考える会議、などなど。

そこでいろんな方の講演を聞いたのですが、ある種の違和感を感じることが多かったのです。というのも、なんとなく「イギリスは世界をリードする国で、いかにその地位を保つかが国際政治における課題である」という前提のもとに話されている気がするのです。

言うまでもなく第二次世界大戦前、イギリスは世界中に植民地を持ち、パクスブリタニカと呼ばれる一時代を築きました。

Map_3

しかし、それももはや70年以上前の話。特にアジア圏に生まれ育った身としては、イギリスが世界の主役であったのは歴史教科書の中の話ですが、当地の一部知的階級の高年齢層にとってはそうではないようです。

例えば僕が聞いててぶっとびそうになったのは、キングスカレッジの偉い教授の話。

「これからはアジアが国際政治における主要なプレーヤーになってくるだろう。特に中国とインドだ。イギリスはこの事態に対してどう対応すべきか?それはインドとの『特別な関係』を活用することだ。イギリスはインドを通してアジアに影響力を維持することができる」

とか、おいおいおい、突っ込みどころ満載ですよ、みたいな。

先のエントリーでもご紹介した防衛予算のカットに対しても、「軍事予算をカットしてイギリスは主導的な国際的地位を維持できるのか」という問題提起がなされていました。

それと比較すると若手は比較的健全な現状認識を持っているという印象があります。やはり育った環境で刷り込まれた意識を年をとってから変えるのは難しいのかもしれません。現実は日々変わろうとも。

もっとも、日本のように国際政治のリーダーシップをハナから諦めている国と比べると”がんばっている”とも言えます。ですが、それなりにイギリスに愛着のある僕でも「今さらイギリスが国際社会でリーダーシップつってもピンと来ないな。無理するこたぁないんじゃないの」というのが偽らざる感想です。

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