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2010.11.12

授業料値上げに関するあれこれ

先日イギリス政府が大学の授業料の上限値上げを決定しました。現在のキャップは3290ポンド(約40万円)ですが、これが2012年から9000ポンド(約120万円)まであがることになります。一応貧困層対策として、政府のローンが利用でき、年収が260万円を超えるまでは返済の義務がないという政策とパッケージとなっています。

が、当然ながら学生からは反発が大きく、昨日大規模なデモ行進がロンドンでありました。いやー、激しいですね。

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保守党本部 カメラマンナイスショット

ちなみにこれは当然犯罪なので、50人の逮捕者がでました。BBCの解説者の言ですが

昨年のG20のロンドンサミットでは警察はデモ参加者を厳しく取り締まって問題となった。明らかにバランスに欠けた対応だったと言われた。・・・今回は逆の方向にバランスを欠いた。(Danny Shaw/11 Nov 原文こちら)

ということでした。

この授業料の値上げで窮地に立っているのが、連立政権に参加している自由民主党。なぜなら授業料の値上げは認めないというのが今年の選挙の公約だったからです。

なお、ニック・クレッグ党首の言は次のとおり(映像こちら)。

私も、私も慎重さはもちろん大切だと思う。公約をつくるときにはもっと注意深くあるべきだっただろう。当時は我々は達成可能だと思っていたのだ。

野党時代は財政に対する情報が十分なかったということもある。それに我々は選挙に勝ったわけではない。連立政権を作るにあたってはもちろん妥協が必要で、これはその一部だ・・・

もちろん、もちろん、皆さんの怒りは理解できる。しかし、我々の子や孫の方がより重要なのではないか。

これを情けない弁明ととるべきなのか、それとも一応自分の非を素直に認めているととるべきか。個人的感想としては、少なくとも誠実に答えてるし、責任をとる意識もあるようです。日本の政治家の答えになってない国会答弁に比べれば、会話が成り立ってるだけ100倍ましなのではないかと思いました(もちろん日本の政治家みたいな人たちもいますけど)。

テレビを見てて思ったのですが、こちらは首相クラスの単独インタビューが普通にありますね。日本であまり閣僚の単独インタビューとかをみたことがないのですが、これは日本メディアの横並び意識(広告では「XXテレビだけ広告出稿するのはどうしてですか」というプレッシャーが常に来る)に付き合うのを政治家が忌避しているのか、あるいは一政党を特別扱いしないというメディアサイドの自縄自縛なのか、他に理由があるのか。

ただ、政治家もメディアによる情報発信をもっとうまく使って、国民の理解を得るべく努力すべきだと思うんですけどね。どうも日本政府には”民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず”という姿勢を感じる(政党に関わらず)のは僕だけではないと思います。

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おまけ: 余談ですが小泉元首相の「この程度の公約を守れないのはたいしたことではない!」というのもすごかったですね。イギリスでそんなこといったら政治生命に関わりそう。

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