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2010.11.05

栄枯盛衰の国 (1)

先週末に北アフリカのチュニジアに行ってきました。

Map_tunisia_2

恐らくチュニジアには関心のない方が大部分かと思いますが、「カルタゴ」といえばお聞きになられた方も多いのではないでしょうか。紀元前にローマ帝国と地中海の覇権を賭けて争った古代都市国家です。

アルプスを越えてローマを滅亡の淵まで追い詰めた名将ハンニバル。そのハンニバルの手法を学び、ザマの会戦でハンニバルを打ち破ったスキピオ・アフリカヌス。破壊され、炎上するカルタゴをみて、「やがて我がローマも同じ運命をたどるのか」と涙したというスキピオ・アエミリアヌス。ローマとカルタゴの抗争(ポエニ戦争)には魅力的な登場人物がひしめき合います。

ここら辺は塩野七生の「ローマ人の物語」に詳しいので、まだ読まれたことのない方は是非読んでみてください。僕も中学生時代に読んで胸が熱くなりました。そして、なぜかうちのオヤジは中学生の息子が買ってきた本を本棚からかっぱらって、「おい次はまだか」とか勝手なことを言ってました。

しかしですね、実際のカルタゴはちと名前負けしてるんですね・・・。

R0012042

このエリアは首都チュニスの郊外にあたり、大統領官邸もあって高級住宅地を形成しています。確かに田園調布のような感じでした。恐らく家々の下には遺跡が眠っていると思うのですが、残念ながらそれをみることはかなわず、ちょっと規模感が足りないのです。

ちなみに冒頭に紹介した塩野七生の本でいまだに覚えている一節があります。うろ覚えなのですが、確かこんな趣旨だったかと。

「スキピオ・アエミリアヌスは栄華を極めた都市が滅び行くさまに自国の運命を重ねて慨嘆したが、従軍していた16歳の多感なティベリウス・グラックスが別の感想をもっても不思議ではないだろう。『ローマだけは絶対に同じ轍を踏ませてはならない』というような・・・」

後にグラックス兄弟は、低迷するローマの改革に乗り出すものの、守旧派の反対にあい暗殺されます。多分この本を読んだのは、同じく僕が15、16歳のときでした。「自分も命を賭けてでも信念を貫き通す生き方がしたい」と思ったものです。

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