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2010.11.30

Wikileaksの外交公電暴露

”米国外交上の9/11”とも言われる外交公電の流出内容が今日明らかになりました。

つい先日イラク、アフガン関係の外交情報暴露で世界的な注目を集めたWikileaksによるものです。本内容は今年はじめに入手されたもので、米紙ニューヨーク・タイムズ、英紙ガーディアン、仏紙ルモンド、独ニュース週刊誌シュピーゲルとスペイン紙パイスが内容をシェアしています。

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なお、この五紙とWikileaksによって、情報提供者や特定の個人に生命の危険が及んだり、現在遂行中の軍事ミッションに関わると判断された公電は除外されたそうです。流出情報の日付は1969年から本年2月まで。

僕が買ったのはガーディアンですが、同紙は記事の概要を事前にアメリカ政府に通告したそうです。それに対してアメリカ政府は当然のことながら否定も肯定もせず、警告のみを発しました。

とまぁ、記事で書くとふーんという感じですが、このトップページの公電は生々しいです。


機密 米国市民のみ/SIPDIS(内部LAN)

表題 情報収集と報告の要請 / 国際連合

本文

以下の情報を可能な限り収集し、報告すること

インターネットまたはイントラネットのハンドル名、メールアドレス、ウェブサイト、クレジットカードナンバー、航空マイレージのアカウントナンバー、スケジュール

D1. 国連安全保障理事会の常任理事国理事の経歴、生体認証情報、本国との関係について

E1. 国連のリーダーシップの状況について。事務総長の管理および意思決定のスタイル。国連幹部の経歴と生体認証情報

H4. 国連の高官およびそのスタッフによって使われる情報システムのネットワーク、技術、物理的な構成、予定されているアップグレード、通信設備等について。商用および個人用に使用されているVIPネットワークの詳細情報。アップデート、セキュリティ関連、パスワード、個人の暗号キーを含む

※下線はガーディアンによってハイライトされた部分


先ほどWikileaksのサイトをみてみましたが、現在公表されている公電は流出した25万通のうちまだ243とのことでした。今後数ヶ月かけて順次公開予定。流出分には東京との公電も5,697通含まれており、個人的には日本関係の公電を早く読んでみたいです。

今回のガーディアンの特集は主に国連に対する外交/スパイ?活動と、中東においてアメリカがイランの核開発に対して周辺諸国と情報交換し圧力をかけたり、逆にイランを警戒するサウジアラビアから介入要請を受けていたことに注目しています。

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これは国連に対する外交/スパイ?活動のページです。

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これは中東情勢のページ。

さすがは左派高級紙というべきか、一部マスコミが面白おかしく書き立てている各国首脳に対する米国外交官たちの中傷はそこそこに、国際情勢と米国の人権侵害や非合法と思われる外交手法にフォーカスしています。同紙のディベート欄では

メディアの仕事は政府の恥を隠蔽することではない

「このリークは公益にかなうもので、特定の個人を危険にさらすことは一切ない」

と主張しています。さて、問題はこれが本当に公益にかなうのかどうなのか。僕もこの手の流出事件をこれまで真剣に考える機会がなかったので、これから噴出してくる賛否両論をじっくり検討して、自分なりの意見をまとめたいと思います。

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おまけ: ふと思ったんですけど、同じく高級紙を自認しているTimes紙の記者達はどんな気持ちで今日のガーディアンを読んだんでしょう。

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