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2010.12.31

MBA受験生への応援メッセージ

今年も残すところあとわずかとなりました。去年に引き続き、本日はMBA受験生への応援メッセージとさせていただきます。

自分が受験生時代だったのは2年前なので記憶も薄れてきています。2年前のこの時期のメールをみてみたのですが、クリスマスから大晦日まで、ほとんど全てカウンセラーとのエッセイのやり取りでした。我ながら味気ない生活。しかし、セカンドラウンド出願の受験生諸氏は恐らく同じ状況かと推察いたします。

予備校に使ったお金、MBAの授業料、2年間失った年収。かるくマンションなりフェラーリなりが買えます。果たしてそれだけのコストをかける価値がMBAにあるのでしょうか?

間違いなくあります。

と、語るのが普通なのでしょうけど、僕は相談事には常に真摯に向き合いたいと思います。ありきたりな言葉ではなく、MBAに来て1年半経過した時点での自分の正直な意見を述べさせていただいます。

MBA習得に費やしたお金と時間。果たしてそれが今後報われるかどうか。全ては皆さん次第です。

皆さんが何を学びたいのか。

皆さんがどのような職につきたいのか。

皆さんがどのようなライフスタイルを好むのか。

つまりは、どう生きたいのか。

MBAを生かすも殺すも皆さんの価値観、選択次第です。決して万人向けの教育プログラムではありませんし、年収をあげる魔法の資格でもありません。一部業界へのアクセスは確かに広がりますが、それとて合わない人は大勢います。誤解しないでいただきたいのですが、受験をされている時点でMBAを活用した完璧な人生プランが必要だといっているわけではありません。多くの同級生をみていると、それは留学してから学ぶ中でゆっくり考えればいいと思います。

今皆さんが自らに問うべきは、自ら考え、行動できる人間であるか否かです。それがない方だと、貴重な留学生活はなんとなく過ぎ去り「大金を払ってMBA留学したのに、授業はつまらないし、いい職につけなかったし、意味がなかった」となるでしょう。逆にもしあなたが、柔軟な発想を持ち、能動的に学び、自分で考え、判断を下せる方であれば、これほど刺激的な環境はなかなかないと思います。

今、僕は数千万円のお金を費やしたことに何の後悔もありません。この1年半で多くのことを学び、かつこの留学が人生を大きく変えるきっかけになろうとしているからです。もちろん、「自分は後悔のない人生を送っている」と大げさなことを言うつもりはありません。昔も今も、「ああしとけばよかった」と悔いだらけの毎日です。

しなしながら、たとえ悔いが残ろうとも、たとえ失敗しようとも、自分の意思を持ち、自分で人生を切り開いてこそ、生きている意味があるというものではないでしょうか。

希望のビジネススクールに受からないこともあります。

希望の職につけないこともあります。

たとえそうだとしても、キャリアについて真剣に考え、判断を下し、そして行動されている皆さんは決して間違っていません。

そんな皆さんを心より応援させていただきます。

I wish you all the best!Signature_2

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2010.12.30

南仏旅行 番外編(フランスあれこれ)

滞在中に「おや」と思ったことの記録。

フランス人の英語

うわさには聞いていたのですが、フランス人は結構英語しゃべれないですね。パリのカフェとかはあまり問題なかったのですが、ニースなどの大きな観光地でも英語はあまり通じません。これはイタリアでもそうでしたし、ポルトガルでもそうでしたので、ヨーロッパといえども別に英語がうまいわけじゃないのではないかと思います。

なお、TOEFLの点を比較すると日本は確か最下位近辺でヨーロッパの方が断然高いです。もちろん日本語と英語は遠い言語なのである程度「日本人は下手」といっても間違いないと思いますが、サンプルの偏りについても知りたいですね。たとえば、日本は猫も杓子も受けるので必然的に平均点は低くなってしまうとか・・・。

しかしですね、全く言葉がしゃべれなくても固有名詞とボディランゲージで旅行程度なら結構なんとかなるもんだ、ということを実感しました。

フランス語の発音

聞いてる限りでは、フランス語の発音って難しそうです。舌がからまるんじゃないかという気がします。そういえば、オランダ語の発音も「ッホ」とか「ッハ」とかいっぱいあって難しそうでした。僕は日本語は相当発音が簡単な部類なんじゃないかと思ってます。外人が日本語しゃべってても音声の認識には問題がありませんし。

フランスの薬局

どうでもいいことなんですが、フランスでは薬局の自己主張がとても激しかったです。町中至る所に緑の十字マークがあり、電飾も派手です。フランス人は薬好きなんでしょうか?

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よく道聞かれました

日本でもイギリスでもそうなのですが、僕はよく道を聞かれます。フランスでも3回ぐらい道をきかれました。教えてあげたいのは山々なのですが、当然フランス語は分からないですし、地理など分かるはずもないので、まず首を横に振って「アングレ?(英語は?)」と聞くと、今度はむこうが悲しそうに首を横にふります。

どうみてもアジア系、どうみても旅行者以外の何者でもないのに、なぜ僕に聞くのか?フランス人はフレンドリーなのかな?なお、アルルでは中国人に中国語で何か聞かれました。しかし返事は常に Sorry, I cannot understand French/Chinese.

恐怖の体験

ニースの空港に行くためにバス亭でバスをまってたのですが、ある黒人に話しかけられて、もちろん分からなかったので首をふったところ、バッグを残してどっかに行ってしまいました。「ちょ、ちょっとまてーい!!」と思ったのですが、幸いにして3分ぐらいでバスが来たので急いでその場を離脱しました。あれは何だったんだろうか。多分危険物ではないと思いますが・・・。

「観光地レストラン」には要注意

別にフランスに限ったことではないのですが、いわゆる観光地だとその周辺に飲食店がいっぱいあります。僕の経験上、大体その手のお店はたとえお客さんが一杯入っていても避けたほうが無難。高いし、おいしくないし、サービスも悪いです。

ということで、今回ニースでは観光スポットから2ブロックほど離れたお店に入りました。なんとなく地元の人が多そう、かつウェイター達とお客さんが仲よさげに挨拶しているので。味は普通より少しおいしいぐらいだったのですが、お店の雰囲気がよくていいランチでした。ウェイターが足の悪いおばあさんのために、車の鍵を預かってお店の前までつけてあげたり。僕も小さい子供とコミュニケーションしたり。

そういえば、六本木に好きなバー兼レストランがありまして、四半期か半年に一回ぐらいしかいかないのですが、いつも常連さんのように迎えてくれます。一度そこに財布かなんかを忘れたことがあるのですが、わざわざ家の前まで届けてくれました(もちろん往復タクシー代は出しました)。味だけならもっとよいお店はいっぱいあるのでしょうけど、そんなお店には時々足が向かいます。

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2010.12.29

南仏旅行 8

最終日の南仏は少しだけ晴れ。

プロムナード・デ・ザングレ

イギリス人の散歩道の意で、海岸沿いの遊歩道。文字通りこの地にリゾート/避寒地としての価値を見出したイギリス人の資本によって作られました。

朝にてくてく歩いたのですが、ウォーキングとジョギングの人がわんさかいらっしゃいます。ま、これはこれで南仏のリゾートっぽくていいのですが。びっくりしたのが、水着で寝そべっているおばちゃんおじちゃんがいたこと。他の皆さんコート着てらっしゃるんですけど。

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確かに散歩してると気持ちいい。ちなみ左の玉砂利のビーチは大抵ホテル所有のプライベート。

旧市街

元々のニースの街の居住地。狭いエリアの密集住宅が、なるほど今まで見てきたヨーロッパの諸都市と整合的です。が、完全に観光地化されてまして趣はゼロでした。残念。カフェオレとかむちゃくちゃ高いですし。最後にかつて城砦のあった丘に戻って市内を見下ろして観光終了。

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手前茶色が旧市街で奥が新市街。ご覧のとおり結構発達してます。

ちなみにニースは18世紀末まで旧市街の外は一面の畑でしたが、申し上げたようにその後開発が急速に進みます。ちらっと不動産屋をのぞいてみたら、マンションの一室が1億5000万円から。戸建ての別荘が4億円からでございました。うーむ、あのちっさいマンションのちっさいスペースが1億5000万円ねぇ・・・。

ロンドンに戻る

ロンドンに戻ると、看板、標識の類が全部理解できる。これは落ち着きますね。ただし、またもやストライキで地下鉄動かず。ストライキはせめて一年に一回ぐらいにして欲しいです。

以上で南仏旅行は終了です。次は時間ができたらスペインにでも行こうかと考えてます。あるいはいっそ北欧でオーロラにチャレンジか。

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南仏旅行 7

今日はバスで1時間半ほどかけて(やっぱり片道わずか1ユーロ)カンヌに行ってきました。

広告の聖地?

カンヌはリゾート用にビーチがあるだけで大して観光名所があるわけでもなし。僕が今回カンヌに行ったのはどちらかというと元広告関係者としての「表敬訪問」です。

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ニースは玉砂利でしたがこっちは砂浜。

カンヌでは毎年国際映画祭が開かれますが、これに平行して国際広告祭なるものが開かれます。個人的には「世界で最も権威ある広告賞」という印象があります。カンヌで金賞とかとったら、それはそれはすごいですね。この賞は部門別に分かれておりまして、日本の広告活動でもいくつか金賞をとってますがフィルム部門(いわゆるCM)ではまだなかったような(間違っていたら教えてください)。

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このアングル、社内報でよく見たな・・・。

すごい正直に申し上げると、広告賞には昔も今もそれほど興味がありません。かつて偉いクリエーターの人に「お前はもっと広告賞を勉強しろ」と叱られたこともあります。

自己弁護をするわけではないのですが、一般論として日本の広告営業担当者(僕は営業畑)としてみれば賞はさして重要ではないと思います。受賞実績で向こう10年間は広告扱いが保障されるとかがあれば別ですが、実際は受注とあまり関係ない。

もちろんカンヌなんてとれたらそれはそれで嬉しいのですが、クライアント内で「広告賞なんかとって宣伝部はいい気になってるが、うちの製品の売上はちっとも増えなかった。大体あの広告にいくら使ったんだ!」というバックファイアが発生することもあります。クリエーティブを重視し評価する会社もありますから、一概には言えませんけど。

クリエーティブセクションからすると、(はたから見る限り)受賞実績はスーパー重要。それが自分の評価に直結しますし、なによりカンヌなんてとったら「仕事を選べる立場」になります。もちろん重要クライアントを無理やりやらされることもありますけど。何より自分の広告制作の自由度が格段に増します。

海外のクリエーティブエージェンシーでは世界の主要広告賞の年間受賞数を会社の目的に掲げているところもあります。そんなこんなで世界の優秀作品が集まる場ですから、広告会社は若手をどんどん行かせてあげたらいいのにと思います。カンヌ広告祭はたしか入場するだけでも数十万円かかるので、個人ではおいそれと行けません(たまに自費で行くツワモノもいます)。

僕は何時間も何日も延々と広告をみせられたら苦痛ですが、制作に携わる人間だったら得るものも多いでしょう。若手も選抜されて行けますが、局長とか、あるいは制作会社の社長とかもゾロゾロ経費でいきます。現場に立たないオッサンがいっても何の役にも立ちませんから、偉い人は役員が一人行けば十分ではないかと。ひょっとして出席者のバランスとかあるんでしょうか?僕も元組織人としてタテマエが時に必要なことは認識しておりますが、どうもこの件に関しては疑義ありです。

「評価のいいやつはカンヌに行けるぞ!」ってニンジンは、評価方法さえ適切であればそれなりに効果あるのでは。なんといってもクリエーティブにとってはあこがれのイベントですから。うちの会社だけ出席者がほとんど20代とかだったら”面白い”ですし。ということで、万が一社長がこのブログみてたらヨロシクです。あと、クリエーティブセクションは英語を勉強しましょう。コミュニケーションで得るものは多いです。

今回は新橋赤提灯的な話題。全然旅行と関係なかったですね。

明日は南仏旅行最終日。ニース近辺をぶらぶらする予定。

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2010.12.28

南仏旅行 6

前日は部屋でインターネットが使えなかったので、11時ごろに寝ました。そうしましたら、なんと6時代に目が覚めました。外はまだ真っ暗でしたが、とりあえず行動開始。

エズ村へ

ニースからモナコへはバスで40~50分ほど。片道なんと1ユーロ。ついでに途中にあるエズという村に立ち寄りました。中世プロヴァンスの村人たちは海賊やサラセン人(アラブ人/イスラム教徒一般)を避けるために、海岸線から離れた山奥に集落を形成しました。エズもそのひとつです。ちなみに襲撃を避けたはずなのですが、この村は大体なんらかの勢力の占領下にあったみたいです。

ニースからバスで30分。程近いところにその村はありました。簡単にいける割には、がけ山の上にある秘境の村、という感じでお勧めの観光地です。バスをおりたときは山間の温泉村みたいな感じだなぁ、と思ったのですが、城壁に囲まれたエリアに入ると、狭い石畳の道、密集した住宅。雰囲気があって楽しくなります。小さな村なので、一時間あれば十分ですね。

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岩の上に張り付いた小さな村です。

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猫に不審がられました。

モナコへ

ついにやってきました。モナコ公国。そもそもロンドンに来る前は正確な位置すら知らなかったのですが、フランスの内部にある世界で三番目に小さな国です。軍備、外交をフランスに依存する保護国ですね。ひょっとして思いやり予算払ってるのかな?

恥ずかしながらモナコの一地区の名前がモンテカルロということすら知りませんでした。モンテカルロといえば、僕にはシミュレーション方法です。どっかで聞いたことのある名前だとは思っていたのですが、まさかモナコにある地区名だったとは・・・。

モナコは所得税のないタックス・ヘイブン。ということで、世界中からお金持ちが集まってきます。彼らに比べると微々たる収入(今はそれもゼロ)にも関わらず真面目に所得税払ってきた平民としては、そこら辺にとまってるフェラーリとかベントレーとかに「税金払え」とペンキで落書きしてもOKなんじゃないか、という気がしてきます。ま、これは冗談ですが、タックスヘイブンに移住して節税しようというお金持ちを尊敬できないのは本当です。

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町全体が薄茶色。遠めに見るとちょい汚い。実際は新築だったりしますが。

原資もないし、興味はそれ以上にないのでカジノで遊ぶでもなく、大公宮殿(冬季閉鎖)近辺とかをぷらぷら歩き、F1レースに使れる公道の真ん中に立ち、いくつか観光地をめぐって、ついでにクリスマスの屋台で売っていたソッカを食べてニースに帰りました。当初はモナコに宿泊しようとしたのですが、あまりにもホテルの宿泊費が高い・・・。

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ぶっちゃけ、屋台飯は嫌いじゃないっす!

ニースでもクリスマス故にほとんどお店が早めに閉まってしまったのですが、運良く空いていた大通りのイタリアレストランに飛び込み。うーん、残念ながらこのレストランはいまいちでした。おいしいものが食べたい。

明日はカンヌに行きます。

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南仏旅行 5

朝マルセイユのホテルを出たらザーザー降り。南仏の太陽はご機嫌斜めのようです。

ニース

在来線でマルセイユからニースまで、2時間半の電車の旅。もしこの列車に乗られる場合は進行方向右側、つまり海サイドに座ることをお勧めします。とても景色がいいみたいです。惜しむらくは僕の乗った電車は窓が汚れていて、肝心の景色があまり見えなかったことでしょうか。

ニースに着いたら雨があがっていました。が、西からきたことを考えると、偏西風に乗って雨雲が追いかけてきてもおかしくないと考え、ダッシュでホテルにチェックイン。ホテルを出るころには予想通り激しい雨でした。予想が当たっても全然うれしくないです。ロンドンみたいに雨がすぐやむんじゃないかと期待してしまいますが、ここの雨は日本並みにしっかり降り続きます。

シャガール美術館

この街の一番の売り?であるシャガール美術館へ。以前申し上げたとおり、僕は美術に関しては素人もいいところなので平凡な表現を使わせていただきますが、やはりシャガールは天才です。印象的な色遣い、彼以外では描けないであろう独創的なタッチ。本当に素晴らしい。

この美術館、決して規模は大きくないのですが、本人がプロデュースしただけあって見やすい構成になっています。彼のエッセンスを凝縮した感じですね。

なお、ここから1キロ弱離れたところにマティスの美術館もあるのですが、こちらはあんまり大したことなかったです。いや、マティスも嫌いじゃないのですが、質量ともに不足気味。入場料もタダでしたし、ニース市もしょぼいと認めているのでしょうか。

ラタトゥユを求めたけれど

今回どうしても野菜が食べたくなって、初めて”地球の歩き方”に掲載されていたお店に入ったのですが、なんとメニューに肝心のラタトゥユなし。ナゼ?しょうがないので牛スジを頼みました。これはこれでおいしかったので、ま、いっか。なお、さすが”地球の歩き方”に乗っているだけあって、日本人のお客さんがちらほら。隣に座った旅行中の親子と話し込んじゃいました。

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この日は雨で萎えて全然写真撮らなかったですね。

お店を出たら雨もあがってました。明日はモナコに行きます。

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2010.12.27

南仏旅行 4

マルセイユは駅が立派でした。アヴィニョンやアルルと比べるとずっと大きな街ですね。

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いきなり自転車の遺骸がお出迎え。大丈夫か?

港へ

この街の観光名所は「モンテ・クリスト伯」の舞台となったイフ島だそうです。といいつつ「モンテ・クリスト伯」まだ読んでないのですが。フランスの小説で読んだことがあるのといえば、同じデュマの「三銃士」ぐらいでしょうか。

冬季はイフ島が閉鎖しているそうで、隣のフリオリ島へ。イフ島に行けなかったのは残念ですが、この島からイフ島がすぐ近くにみえますし、海側から眺めるマルセイユはすばらしい景色です。2時間ぐらい島をそぞろ歩きをした後、マルセイユに戻ります。結構アップダウンがあって、その夜ひざが痛くなりました・・・。確実に衰えてますね。

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小さく見えるイフ島とマルセイユ。

セント・マリー・マジョール教会へ

マルセイユに戻った後、漁師が住んだというパエニ地区を抜けて、海から眺めて印象的だった教会へ足をのばします。なお、パエニ地区は窓から洗濯物がぶらさがっていたり、道幅が極端に狭かったりしてゴミゴミしている印象。いまだにあまり裕福でない人たちが住むところなのでしょう。

セント・マリー・マジョール教会はその外見が特異。ガラガラヘビのような縞々模様。教会はいっぱい行きましたけど、こんな特徴的なデザインはみたことがありません。ただ、この教会は中は結構がらんどう。電気も通ってなくて暗かったですね。

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僕の中では「ガラガラヘビ教会」。こんなこといってたら怒られるかな・・・。

ブイヤベースを食す

マルセイユで有名な食事といえばブイヤベース。おいしさというよりも「マルセイユでブイヤベースを食べた」という実績を求めて、港近辺の観光客を相手にしているであろう安いお店に入りました。注文した瞬間に即料理が出てきたので作り置きであることが一発で判明。魚が冷めてましたし。ある意味期待通りですが、もう少しカモフラージュを試みてもよいのでは、と思いました。

肝心の魚のスープは、それなりでした(ちなみに品川のYANASEの近くにブイヤベースのおいしい店がありますので東京にお住まいの方は試してください)。今晩は観光客に徹するということで、お勧めされたコート・ド・プロヴァンスなる地元のワイン(とされている)も注文。このワイン、味が平坦でめちゃくちゃ甘い。ワインにうんちくをたれるタイプじゃないので別にかまわないのですが、さすがにこの濃いスープにはさっぱりした味の方がいいのでは。

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ボリュームはありましたね。ちなみに魚と貝は噂どおり「だしがら」でスカスカでした。

僕はワインはグラス一杯が適量なのですが、ハーフボトルで出てきたので頑張って二杯飲み(それでも半分以上余ってたのでもったいない)、程よく酔っ払いながらホテルまで歩いて帰りました。マルセイユは治安が悪いという話でしたが、大通りを歩いている限り別に危険は感じなかったです。

明日はニースへ。

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2010.12.26

南仏旅行 番外編(CNN)

僕はイギリスではBBCをみているのですが、アルルで泊まったホテルにCNNが入ってたので、ものは試しと一部のヨーロッパ人が酷評するCNNをみてみました。

・・・たまたまだと思うのですが、とりあえずキャスターの話し方にあまり品を感じませんでした。無理やりニュアンスを日本語で表現するとこんな感じです(寒波でヨーロッパの空港が部分閉鎖されているニュース)。

「通常フライトがキャンセルされた場合、EUルールによって飛行機のチケット代は補償されることになっています。しかぁーし、これにはなんと『抜け穴』があるのです!このルールには『特別な場合を除く』とあるのです!今回はぁーーー、そうです!『特別な場合』になってしまうです!!」

欧風みのもんたと思えばいいんでしょうか。そして、ニュースの合間に「CNNは多様性を重んじる組織です。Go Beyond Borders」という自社宣伝キャッチコピーが随所に挿入されます。確かに国境を越え、北朝鮮に行って取材してきたり、タリバンに接触してレポートしたり、取材力には感心させられるところがあります。日本のキー局は関東地方をカバーするだけで結構いっぱいいっぱいですからね・・・。

ただ、僕からみるとレポートはどこまでもアメリカ視点。「アメリカ人が興味をもつようなこと」にフォーカスして情報収集しており(『北朝鮮にも地下鉄が走っています』『愛国主義的な宣伝で街は満ちています』とか)、例えば「北朝鮮からみたアメリカはどのような存在なのか」という多角的な視点はほとんどありませんでした。表層的といえば表層的。この十字軍的価値観及び行動力がアメリカらしい、と妙に感心しました。

ひとつ悲しかったのが北朝鮮の爆撃に関連して韓国の方にインタビューをしていたニュース。爆撃そのものではなくて、インタビューに答えていた韓国の方が明らかに英語をしゃべっているのに字幕が。イラク人の英語にはつかないのに。僕はそれほど問題を感じなかったのですが、多分ネイティブにはとっても聞きづらかったのでしょう。僕の発音もいまだ聴きづらいのかしらん。

そんなこんなで1時間ちょっとみただけですが確かに毛嫌いする人がいるのもわかります。ですが、多分CNNでしか取材できないこともこの世にありそうなので、批判的に情報ソースとして使えばいいのでは、と思いました。

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おまけ: 日本の放送局にも、ちょっと向こう見ずで、スクープに飢えている野心的な若い記者もいないことはないのですが、大抵そういう人は管理職からみるとただのトラブルメーカーなので現場をはずされるんですよね。「ジャーナリストをやりたかったらテレビ局なんか来るな。俺らは商業放送だ。」と知り合いのテレビ局勤務の方が言っていました。

もちろん商業放送なのは間違いないのですが、公共の電波使ってるのにお金儲けだけが存在意義というのも釈然としない話です。利潤追求は否定しませんが、別に組織の目的は複数あってもいいでしょうし、言論機関としての社会的使命を自覚して欲しい、というのは日本の放送局には高望みすぎるのでしょうか。芸能人のスキャンダルに狂奔するために電波免許が存在するわけでもなし。

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2010.12.25

南仏旅行 3

ローカル線の急行に乗って、アヴィニョンからアルルへ。移動の所要時間はわずか20分。アルルといえばゴッホ、南仏の太陽、それに鮮やかな色彩です。

・・・着いたら空はどんより曇ってそのうち激しい雨になりました。

『夜のカフェテラス』のカフェへ

例によって駅は中心地から離れたところにあります。着いてから判明したのですが、宿泊予定のホテルは街をはさんで反対側。まぁ、安いところですからね・・・。2km弱歩きます。駅の観光案内所は無人。バスの案内表もなしなので、雨を避けたかったものの交通手段が分からず。

しょうがないので、小さい折り畳み傘をさしてえっちらおっちら荷物を抱えて歩きます。足元は履きつぶしたテニスシューズなので雨がしみるしみる。ボストンバッグはびしょぬれ、足元は靴下までがぐっしょりです。

こりゃたまらんということで、観光も兼ねて『夜のカフェテラス』のカフェで雨宿りすることにしました。この絵はゴッホのなかでも一番といってもいいくらい好きな絵だったので、さすがに感慨ひとしおです。なお、PTAなんて言葉は知らないよ、とばかりに内部にでっかーく女性のヌード写真がかざってありました。さすが芸術の街。色々な意味で賞賛ものです。

余談ですが、美術館で売ってるポスターの類ってなんであんなに色が悪いんでしょうね。僕はこの絵のレプリカ(ポスターでももちろん可)が欲しくてたまらないのですが、美術館で「色味が全然ちがうやん・・・」と断念したこと数知れず。

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ちなみにお値段少々高め。ニースよりは安かったですけど。

世界遺産のローマ遺跡

いちおうこの街には世界遺産の遺跡がありまして、ローマ時代の円形闘技場と劇場が残っています。僕のほかには観光客ゼロ。これじゃあ受付のおばちゃんの人件費も払えないだろうに、大丈夫かいなと心配になりました。実際のところ、オフシーズンということももちろんあるのでしょうが、アヴィニョンとかと比べるとアルルはうらぶれた感じがします。

なお、円形闘技場内部には、中世から近世にかけて密集住宅が建設されましたが、19世紀にこの施設を再利用することが決まって、住宅は一掃されたそうです。現在では闘牛が主に行われており、古代劇場の方もイベント会場として利用されています。古代劇場再開の杮落としはフランスのアルジェリア征服を記念してのものだったとか。

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工事用の足場が随所にありましたね。

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中世はこんな感じだったらしいです。

2度目のチャレンジ

前回思惑通りの夕食にありつけなかったので、今回の夕食は英語が通じるところにしてしまいました・・・。le 16という内装もきれいなこじんまりとしたレストランです。20ユーロで定食が食べられます。実はそれでもアルル相場からするとやや高め。

ところが、このお店のソースが秀逸なこと。料理の味を抜群に引き立てています。さすがにお値段の関係で牛肉のクオリティは普通でしたが、前菜のサーモンや付け合せの野菜が本当においしい。しっかりとしたデザートまでついてるし、このレストランは本当にコストパフォーマンスが良かったです。

翌日はマルセイユへ。

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2010.12.24

南仏旅行 2

さて、翌日はTGVでパリからアヴィニョンまでひとっとび。雪で出発が遅れたのですが、一応アルファベットですので、「出発が遅れる」のは電光掲示板をみるとなんとなくわかります。やはり先進国を旅するのは楽ですね。これが発展途上国だと予告なしに電車がこないですからね・・・。

アヴィニョン

教皇のアヴィニョン捕囚で有名な町です。TGVは郊外に着くので、街の中心に行くにはそこからさらに10分程度バスに乗る必要があります。あまり栄えている感じはしませんでしたが、何気なくバス亭には電子掲示板。やはりフランスでは高い税金をとられるだけあって、公共サービスが充実している、ようです。

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アヴィニョンTGVの駅。町のはずれにあります。ちなみにフランスの建築はセンスを感じます。

法王庁

法王庁というとなんか教会っぽいイメージですが、これは完全にお城ですな。僕は元々宗教団体が政治権力を振るうことに懐疑的な立場なのですが、こういうのを見るにつけ当時のローマ法王が単なる利益追求の権力者に過ぎなかったのでは、と皮肉な見方をしてしまいます。現在の法王は精神的指導者の役割が強いとは思いますけど。

ちなみに、この建物はフランス革命のときに「アンシャンレジームの象徴」として他の多くの歴史的建造物と同じように破壊対象になったそうです。が、これだけ大きいと壊すのも手間がかかるということで、なんとか今日まで残ったようです。もちろん内部は略奪の対象になりました。

公民の授業とかだと「フランス革命」=「自由・愛・平等」と習うのですが、むしろ大人になるとフランス革命の負の側面を伝える文献に出会うことが多いですね。

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結構大きいです。さすが法王様。

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ついでにアヴィニョン橋。夕暮れ。

定食を注文

アヴィニョンは街の規模はそれほど大きくないものの、一応観光地として発達しているので、いくつかこぎれいなレストランがあります。「ここはいっぱつフランス語のメニューしかないお店にチャレンジしてみよう」と適当に店に入ってmenu(フランスでは定食ぐらいの意味らしい)を注文。

出てきたのはチーズフォンデュ。いやー、いいんですけどなんかこう、プロヴァンスの野菜料理とか期待していたので。

そういえば、スイスに行ったときに友人のKが「チーズフォンデュってチーズ食ってるだけやで」と言っていたことを思い出しました。食べても食べてもチーズが尽きず。チーズ嫌いじゃないのですが、ちょっと食傷気味でした。なお、デザートは解けたチョコレートにフルーツつき。チョコレートに果物をひたして食べます。どこまでもこってり。

翌日はアルルへ。

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2010.12.23

南仏旅行 1

所用につき日本に帰るかと思って冬休みの予定をあけておいたのですが、結局音沙汰がなかったので南フランスを旅行することにしました。いつもは写真をアップするのですが、今回はカードリーダーがないので、文字のみ更新にチャレンジします。

パリ

元クライアントの方が駐在しており、図々しく泊まらせていただくために再訪。9歳の女の子と5歳の男の子がとってもかわいいのです。ロンドンでプレゼントを買っていきました。

ルーブル美術館

お宅に訪問する前に前回行きそこなったルーブル美術館を訪問。最近美術館を訪問するときには、もしあれば必ずオーディオガイドを購入することにしています。というのも、ある絵画なり彫刻なりがどういう背景で描かれたのか、作者がどういう意図を持っているのかが分かるので面白いのです。

ぶっちゃけ美術品の出来不出来に来に関しては2次的興味でして、どちらかというと歴史を学びにきている感じです。ところで、ミロのビーナスの前に「日本テレビ」協賛の文字があって驚きました。もし日テレのストライキ社員がこれを目にしたら「こんなところに金を使う余裕があるなら社員の給料をあげろ!」と叫ぶのでしょうか。

後輩と食事

たまたま連絡があったので、INSEADで学んでいる大学の後輩と食事。彼もコンサルを辞めたクチです。やりたいことはある程度みえているように思いましたが、どうも彼の思いをダイレクトに実現する職種が日本にはなさそうです。

彼の卒業後のキャリアパスが、本当にやりたいことにつながっているのか、むしろ自治体の首長とかになった方がいいんじゃないかなぁ、とかいろいろ考えましたが、彼ぐらいしっかりしていれば、僕の心配など余計なお世話というものでしょう。多少回り道になったとしても、そのほうが結果的に良い人生かもしれませんし。

元クライアント宅訪問

ご存知かもしれませんが、ヨーロッパは大寒波。雪がしんしんと降り続きます。話が弾んですっかり遅くなってしまいましたが元クライアント宅を一年ぶりに訪問。9歳の女の子がおきてて、お出迎えしてくれました。

翌日はご夫婦と二人の子供たちとのんびり過ごしました。なお、子供はかわいいばかりではありません。手間もかかります。一例をあげると、消しゴムの所有権をめぐって1時間ぐらい、泣きつ泣かれつの大喧嘩。どうみてもコモデティの消しゴムになぜそれほどの価値があるのか、年老いた3人には理解不能。

お母様が「もうお姉ちゃんに新しいの買ってあげるからいいでしょ!」と財力にモノをいわせ強引に調停しようとしたところ、「お姉ちゃんばっかりずるい!!」とさらに激しく泣く弟君。うむ、やはりカネで争い事を解決しようとする姿勢は間違っておるなぁ、と改めて学んだ瞬間でした。

翌日は早起きしてアヴィニョンに向かいます。

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2010.12.17

「政治主導」について

相変わらずアゴラへの投稿記事。元記事をきっかけに普段なんとなく考えていることを整理してみました。

※掲載後の議論を踏まえて加筆・修正しました。


先日「政治主導をあきらめる」という記事をアゴラで拝読した。簡単にまとめると「愚かな大衆に選ばれた愚かな政治家には世の中を変えられないから、官僚システムを改善することによって現状を打破しよう」という主張である。

「官僚主導」の定義は明らかではないが、「政治主導」を否定するからには、官僚が政治家の決めた政策を拒否できる、もしくは政治家の審査を経なくても官僚が望ましいと思った政策を実行できる制度だとしよう。

私は、このような“衆愚”を論拠として民主制度を否定するのは危険であり、代替案の官僚主導システムも恐らく機能しないと考える。現状の民主主義システムを不断に改善し、あるべき政治主導を追及することが道義的にもまた経済厚生的にもベターな選択肢であることを主張したい。


1.人類の愚かさは民主主義を否定しない

言うまでもなく人類とは愚かな存在である。これは、12歳のセヴァン=スズキがリオデジャネイロで行ったスピーチに端的に表現されている。「もし今戦争に使われている全てのお金が、貧しい人々のため、環境のために使われたら、どんなにこの世界が良くなることでしょう。」こんな余りにも自明のことですら我々は実現できていない。

となると「高度な教育を受けた人材であれば多少は”まし”だろう。そのような人間が社会を主導すべき」という主張がでてくる。件の記事では官僚がその候補となっている。

確かに、良い教育を受けることによって、より適切な判断ができるようになる蓋然性は高い。仮にそのような人間に“衆愚“の影響力から隔離された権力を集中させれば、意思決定がスムーズに行われ、より効率的な国家運営が為されるかもしれない。シンガポールや中国のように。

しかし、ひとたび民主的なチェック過程を経ない権力者が自己の利益の極大化を図った場合や、腐敗が甚だしくなった場合にどう対処すればいいのだろうか。人間は誘惑に弱い存在である。恐らくその場合自浄作用は期待できず、修復するのに大変な困難を伴う。実際に中国やシンガポールでは政府を批判することは許されておらず、民主的な圧力による修正は極度に制限されている。最悪な例では北朝鮮やミャンマーをみればよい。一度特権的な権力構造が固定されると、事後的に矯正することはほぼ絶望的である。

なるほど人間は愚かな存在である。ナチスの例をみればわかるように、教育程度の低い愚かな大衆が権力を握っていては国の方向を過つかもしれず、危険かもしれない。だからといって教育程度の高い人間に民主的チェックを経ない権力を持たせることはそれ以上に危険である。従って、我々はこの欠陥だらけの民主主義(=政治主導)を守り、かつそれを如何に改善するかに全力をあげるべきなのである。


2.”国益を自律的に追求する官僚システム”は実現できるか

「国民の利益と官僚の利益を一致させるように官僚機構のインセンティブ構造を設計し直す必要がある」という主張には大いに賛同するが、“国民の利益”という概念から望ましい政策指標が自動的に導出されるわけではない。

そもそも何が国益にかなう、”正しい政策”なのであろうか。現在の成熟した主要先進国をみてみよう。各国が採用している政策は民主政治、資本主義という基本路線を除けばかなり違うはずだ。もし望ましい政策が明白であれば、まずひとつの国が豊かになり、その他の国が追随し、やがてひとつに収斂していくはずだが、そうなっていない。現実には社会情勢、歴史や文化、国際情勢などによって制約を受け、”正しい政策”は明らかではない。そもそも価値観が異なれば目指すところも人によって異なるわけで、その場合”正しい政策”そのものが不存在である。

つまり、現実の複雑な世界では、適切な人事・報酬体系さえ整えれば優秀な官僚達が正しい政策を選択し実行してくれるというのは机上の空論に過ぎないということだ。もちろん指導者は優秀であれば優秀であるほど望ましいが、たとえ世界に冠絶する優秀な官僚集団を形成したとしても、多くの間違いを犯すだろう。それ故に「後はよろしく」と特定集団に依存するのは短絡的かつ危険である。

インセンティブシステムに対しても、現実に立脚した想像力が必要だ。例えば官僚の報酬をGDPに連動させるという方法は恐らく機能しない。なぜなら彼らがその目標指数をコントロールできないからだ。読者諸氏には「業績連動」と称して会社の利益に基づいて給与の一部を変動させられる経験を持つ人も多いと思う。しかし、例えば大企業の社員がその結果、会社全体の方向性を考えて行動するようになっただろうか?恐らく何も変わらなかっただろう。それは、規模が大きくなればなるほど、会社全体の利益など個々の社員達ではどうしようもないからだ。日本のGDPなど、なおさらである。

もちろん、時限的にせよ国の政策の根幹を決定できる巨大な権力を与えれば話は別である。仮に労働市場の流動性が高く、優秀な人材が民間から政府高官に登用され、GDPに連動して巨額のボーナスがもらえるとしよう。その場合何が起こるだろうか?昨今の欧米金融機関の経営陣が短期的な利益(彼らのボーナスに連動)を追求し非合理的なリスクをとったことを考えれば、かなりの確率で結末は予測可能だ。

一番確実にボーナスを稼ぐ方法はバブルを興すことである。国債を発行して財政支出を拡大し、金融緩和をすすめ、円をどんどん刷って円安に誘導すればよい。そして、バブルがはじけたり、外交関係が悪化したり、悪性インフレが起こったらサヨナラするというのが最も合理的な行動である。もちろん、失敗したら巨額の罰金を払うというマイナスインセンティブでモラルハザードはある程度防止できるが、その場合このような職にアプライできるのは金銭リスクをとれるお金持ちだけとなる。

要するに、「これさえ作っておけば後は官僚に任せておけば大丈夫」というインセンティブシステムなどこの世に存在しない。その時々の国際情勢や社会情勢を踏まえ政治判断を行い、事務方(官僚)の裁量範囲を決め、個々の行政組織にふさわしい具体的な指標(例:厚生労働省のこの部局は“待機児童の減少数で評価する”など)を提示する他ない。地味で面白みがなくとも、それが現実的な解だ。そのためにはやはり質の高い政治主導が必要なのである。


3.望ましい政治主導を実現するために

かといって私も読者諸氏と同じように、日本政治の機能不全を嘆く者の一人であり、現状維持をよしとしない。特に現在の日本のように平均的な政治家の質が高くなかったり、特定の利益集団の意見が反映されやすいシステムだと、政治主導といっても画餅にすぎない。

「政治家の質をあげること」「利益誘導政治を打破すること」は望ましい政治主導を実現するための必要条件である。政治家の質をあげるためには何よりも参入障壁をさげ、特定の層からしか政治家になれない現状を改めることである。

その為に最も有効なのは、恐らく金権政治から脱却することだろう。日本では国会議員として立候補しようとすれば、1000万円以上の自己資金が必要といわれており、有力政治家ともなれば億単位のお金を一年で使う。もちろん落選した場合は何のジョブセキュリティもない。どんなに優秀で志があったとしても容易に挑戦できる世界ではない。

例えば当地イギリスでは選挙期間に個人の候補者が使えるお金は300万円程度に制限されている。ここには政策と何の関係もない街宣カーも無ければポスターも無い。戸別訪問が主な選挙活動であるが、それで買収が横行したという話も聞かない。寄付しても使い道がないから、個人候補者と特定団体との癒着もあまりおこらない。もちろんこの制度にもデメリットがあるし、イギリスにはイギリスの問題があるが現在の日本には参考になるだろう。


結論として、“衆愚”だからと政治主導すなわち民主政治に背をむけるのはありうべき解決策ではない。たとえどんなにボロボロであろうとも、決して諦めず、民主的に選ばれた人間こそが国をリードするという理想を守り抜くべきである。と同時に現状を改善する不断の努力が必要であり、その方法を考え、提案し続けることが民主主義国家に生きる国民の義務であろう。そう考えてくれる国民が一人でも増えてくれることを願う。


ぶっちゃけ反響はあまりなし。僕は元記事には賛成しかねるのですが、少なくともネット社会ではそちらの方がウケるみたいですね・・・。参考程度にちらっと眺めてもらえすればそれだけで大満足なのですが。文才の無さゆえに面白みに欠けるのは本人も自覚してます。長いし

なお「政治主導がだめなら官僚主導」という意見がでてくるのは不思議ではありません。

なぜなら過去の日本人が似たような道を選んだ道だからです。いっとき戦前の日本でも政党政治が実現されましたが、政党は党利党略にふけって機能不全に陥り、農村部に税負担をおしつけたため農民は困窮しました。結果、貧しい農民の利益代表(という建前)として軍部が台頭し国民やマスコミが支持したのですが、その後の軍の暴走はみなさんご存知のとおりです。

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おまけ: 民主主義の効率性/非効率性を研究した論文はいっぱいあるらしいので、今度読んでみます。英語でもいいんですが、時間がかかるから日本語の方がいいですね。民主主義の腐敗に関する本は買ったので(英語・・・泣)、冬休みに読んで面白かったらご報告します。ただ、この本は発展途上国が中心っぽいんですよね。

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2010.12.15

一票の価値について

最近政治ネタが続いてますが、ここ2週間ぐらいはそういうモードということで、ひとつお付き合いください。

さて、僕も法学部出身のはしくれとして「一票の価値の平等」ということにはそれなりに関心を払っています。「一票の価値」については、極端なケースを考えると分かりやすいと思います。「住民10人で1人国会議員が選出される選挙区」と「100万人で1人国会議員が選出される選挙区」があったとしたら、前者の住民の意見が10万倍国政に反映されやすくなるので、不公平だろうということです。

直近の参議院選挙だと神奈川県選挙区1,219,108 対 鳥取県選挙区243,783 で格差は5.00倍。この問題は長年放置されてきたのですが、やっぱりおかしいということで、心ある弁護士さんたちがいっせいに提訴し、東京高裁でも違憲判決が出ております。この運動については岩瀬さんが詳しくご紹介しているのでこちらこちらをご参照ください。

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前回間違って出雲大社(島根県)の写真をのせちゃいました。鳥取砂丘に差し替え。

例えば先の参院選の選挙区結果をみてみましょう。民主党は約2276万票で28席、自民党は約1950万票で39席。「民主党の方が得票数が多いのに、自民党の方が圧倒的に獲得議席数が多い」という逆転現象がおこっています。

菅原琢さんという東大の先生がこの問題についておもしろいことを書いていますので、ご紹介いたします。原文はこちら

ちょっと細かくて分かりにくい(万が一ご本人がご覧になられてたらすいません)と思いますので、簡単にポイントだけ紹介すると、この問題は「一票の価値の平等」もさることながら、「選挙区割り」の方がより大きな問題だと述べています。

参議院選挙の選挙区は都道府県単位になっています。最も少ない選挙区で議席は1(いわゆる1人区)ですからこれ以上少なくはできません。実は1人区の次点はほとんど民主党なのですが、現状ではこれらの票が全て死票になるんですね

単純に一人一票の価値の問題だけなら、東京や神奈川に議席数を足して、その分比例代表選出を減らしていけば、ある程度矯正されることになります。しかしそれではこの死票の問題は是正されず、よって得票数と議席数の乖離の問題も解消されないことになります。で、この先に関しては、菅原さんがとても理性的な主張を展開されておられますので、ブログよりそのまま引用します。

以上のように、得票と議席のねじれは、一部は定数不均衡により、大きくは小選挙区と中選挙区の混合によりもたらされていると考えられます。5倍超という「一票の格差」の印象ほど、定数不均衡を解消してもそれほど議席配分が変わらないのは、人口に比較して議席数の少ない選挙区で、より比例的な議席配分を行う中選挙区制が採用されているためです。自民党は小さな県の議席を独占し、大きな都道府県では一定の議席を獲得するという「仕組み」になっています。これは、自民党に参院選で常に勝利をもたらし、農村に過大な利益をもたらした、55年体制・自民党一党優位体制の基本構造そのものです。

ただし、民主党はこのおかしな選挙制度の被害者だとみなすのもまた、おかしいと考えます。このように選挙制度が歪んでいるのは最初からわかっていたことで、政権党としては過半数を獲得するために他党と協力する道を探るべきだったでしょう。『世界』の拙稿でも述べたように、中小政党との協力は、選挙での勝利と政権運営に不可欠なのですから。党の支持率が下がり、社民党が政権から離脱し、衆院に比べ都市選出の大政党に有利ではない参院選挙制度を前にして、単独で戦おうというのは、さすがに無理があったと言えるでしょう。

また、政権交代後、この参院の選挙制度や定数不均衡を積極的に修正しようという動きは見られませんでした。都市部の有権者が政権交代に託したのは、自民党長期政権がもたらしたさまざまな歪みを修正することであり、参院の選挙制度の歪みを修正することは、その期待に応える解のひとつになったはずです。政権交代後、そういった期待に応えずに、再び投票してくれというのは、政権交代に期待した有権者からすればおかしな話でしょう。

いずれにしろ、参院選挙制度がもたらす歪みが、今回の選挙の結果で明確になったのですから、この制度で得をしている自民党も含め、この修正に取り組むべきでしょう。もし自民党が、自分たちが得をしているからといって、都市部有権者に不利益をもたらす参院選挙制度の温存を図ろうとすれば、大変なことになるかもしれません。参院とは違って衆院の選挙は、都市部でも小選挙区であり、定数が多く配分されています。再び都市部の有権者にそっぽを向けられることになれば、次の衆院選で自民党は壊滅してしまうかもしれませんね。

一応両党の名誉のために申し上げておくと、報道によれば次回の参議院選挙で区割りを修正しようという意思は双方あるようです。ぜひ修正してほしいものです。

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2010.12.12

イギリスの政治資金報告

興味があったので、イギリスの政党活動とりわけ財政面についてネットで少しだけ調べてみました。すると、日本とは比較にならないくらい情報公開のページがしっかりしてます

まず、こちらのページでびしっと各政党の収支報告が整理されており、過去のトレンド推移のグラフまであります。参考までに保守党の決算報告のトレンド分析を。なんか債務超過っぽいですね。

Cons_2

かたや日本のページはこんな感じ。紙の報告書をスキャンしてアップしただけ・・・。

もちろん表があればいいってもんじゃありませんが、状況は推して知るべし。情報公開の範囲や深度も日本よりはるかに進んでいます。例えば、日本は損益計算書しか報告してないのですが、イギリスの政党は企業の財務諸表と同レベルの書類を提出しています。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書まで。キャッシュフロー計算書まで何故必要なの?と思いますけど(保守党の例)。

さらに、イギリスでは選挙関係の支出が別途集計され、報告されるようになっています。もちろん過去のトレンドもグラフになっています。このあいだの国政選挙のページはこちら

Chart1spendingbrokendownbyparty

政党別の総支出から・・・

Chart3torylabourlibdem_2

費目別の内訳まで。選挙費用のほとんどは広告費とリーフレット類ですね。なお、選挙費用に関しては、サプライヤーからの請求書までインターネット上で全公開

ひるがえって我が日本では、、、

「政党の支部や地方の政治団体が去年1年間に集めた政治資金は、およそ1395億円で、前の年よりも110億円増加しており、衆議院選挙が行われたことが影響しているのではないかとみられています」(12月6日 NHK)

「国民新党の亀井静香代表と自民党の中川秀直元幹事長が、自分が代表を務める各政治団体から組織対策や政策活動のため多額の資金を受け取ったと政治資金収支報告書に記載されていたことが分かった。受領額はともに5年間で2億円超。民主党でも幹部への組織対策費の多額支出が判明しており、政治家個人の領収書さえあればその先の使途を明らかにする必要がないため、透明性の観点から問題だとの指摘が出ている。」(12月7日 朝日新聞)

あのー、、、、

ちょっとみっともない状況ですね。

もちろん、インターネットでちょこっと調べただけですから日本の方が優れているところもあるかもしれませんが、ネットで簡便に政党の資金情報にアクセスできる、という点において格段の差があることは否定できないでしょう。何せ僕は外国人ですけど、この情報にアクセスするまでさほど苦労しませんでしたから。日本の場合は日本人であってもそもそも情報集めに苦労しますからね・・・。

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2010.12.10

キャリートレードなど

今ではだいぶ状況は変わりましたが、ひところは円貨と外貨の間にかなりの金利差がありました。この金利差を使って一儲けしてやろう、というのがキャリートレードです。金利の低い円でお金を借りて、金利の高い外貨で運用します。

Carrytrade_2

もちろん最終的な損益は為替レートの変動に大きく依存します。で、このキャリートレード、「儲かるの?」というところですが、過去の実績からは「多分儲かります儲かった」というのが答えです。

Carrytrade_3

図表は2004年から2007年にかけて、円で借りてブラジルレアル、オーストラリアドル、トルコリラで3ヶ月運用した場合と、S&P500(アメリカの日経平均)で3ヶ月運用した場合のリターンの比較です。大体の期間において株式のインデックス投資を上回っていることがわかります。

しかし同時にキャリートレードのリターンは乱高下が非常に激しいですね。これはひとつは為替レートが変動しているからと、あと株式投資と比較してるので株価が上下すると相対リターンも変化するからでしょう。

この「円キャリートレード」という言葉がはやった時期(2006-2007年)に、実際どれだけキャリートレードが行われたかということですが、推計の結果は8兆円から100兆円まで非常にばらつきが大きくなっています("International Financial Stability" Roger W. Ferguson, Jr. Philipp Hartmann, Fabio Panetta and Richard Portes)。

・・・ということを今学期勉強したのですが、ご存知のようにリーマンショック以降、各国が競って金融緩和をした結果金利差は縮小してしまい、残念ながら(?)「キャリートレード」という言葉自体をめっきり聞かなくなりました。

なお、「借金して外貨に投資する」という豪気な一般ピープルはなかなかいないでしょうけど、通常の外貨預金についてもあてはまるのでTipsを。高利回りの外貨(特に新興国)を買った場合、平均的には儲かる儲かったというのがアカデミックサイドの結論です。しかし、円貨と外貨の間に金利差がある場合、一般的には為替レートが設け幅を縮小させるように動くので額面金利ほどは儲からないでしょうし、リスクも大きい(儲けも損失も大きい)投資ではあります。

一応最後に「投資は自己責任で」。

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おまけ: そう考えると外為証拠金取引とか、もともと高いリスクをさらに増幅させようって話だからすごいギャンブルですね。僕ならやらないだろうなぁ・・・。

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2010.12.09

質の高い授業

LBSのひとつ上の先輩と話していたときに、授業評価の話になりました。詳細は忘れてしまいましたが、LBSの学部卒生を対象としたコース(MIM)の生徒から非常に評価が高かった教授(スタンフォードでも最高評価だったそうです)に、授業方法についてインタビューをしたそうです。

「自分はMimの生徒だからといってレベルを下げることはしない。MBAでもEMBAでも同じクオリティの授業を提供する」

と答えたとか。確かに年齢に関わりなく一流の授業を提供することが大事だというのは、そのとおりだと思います。

51h9kjemvl_ss500__2 それでも、日本人は「戦争」を選んだ

こちらの本は東大の歴史学の教授が栄光学園の中高生20人を相手に5日間で日清戦争から太平洋戦争までを通覧したときの講義ノートという形式です。

著書は、圧倒的な国力の差にも関わらず、日本がなぜアメリカとの戦争への道を選んだのか、個々のプレイヤーはどのようなロジックに基づいて判断を下したのかという点に焦点をあてます。大雑把に言うと、当時の社会階層の断絶(貧しい農民と地主の格差)、国際情勢の認識の違い、個々のプレイヤーの利己的な動機や希望的観測など、いくつもの要素が折り重なって、結果的に大きな方向性を誤ったということですね。

このような立場からは「当時の世界情勢の中では日本に他の選択肢はなかった」という見方が否定されます。制約条件はあったが、全ての意思決定が強制に基づくものとは到底言えず、いくつもの局面で間違った判断を積み重ねてきたということになります。

なお、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは有名なビスマルクの言葉ですが、「単に歴史を参照すればいいってものじゃないよ」ということもこの本で語られています。

政策を形成しようとする者は、自らがこれから判断しなければならない問題を考えるとき強いプレッシャーを感じつつ、歴史のなかから類推例を必死に求めようとします。(中略)

しかし、その過去の歴史について、真実がすべて明らかになっているわけではなく、また人々が思い浮かべる過去の歴史の範囲はきわめて限定されてしまっている、人々は、自分がまず思いついた事例に囚われてしまうものなのだ。

重要な決定を下す際に、結果的に正しい決定を下せる可能性が高い人というのは、広い範囲の過去の出来事が、真実に近い解釈に関連付けられて、より多く頭に入っている人、ということになります。

「ベスト・アンド・ブライテスト」といわれるような人達が、意識的にせよ無意識にせよ、都合の良い歴史を誤用してきた例は枚挙に暇がない、と、こういうわけですね。若いうちに偏ることなく歴史を学ぶ意義がひしひしと伝わってきます。こういう問題意識をもった先生なら、歴史暗記大会を強要することはまずないでしょうから、授業も楽しいでしょう。

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おまけ: 現代の日本の政策決定者はどれだけ歴史を勉強してるんでしょうかね・・・。そもそも判断することから逃げているのでは論外ですが。

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2010.12.07

「LIVE講義 北朝鮮入門」を読んで

先日両親がロンドンに来ていたので、ついでに最近読みたいと思っていた本を持ってきてもらいました。この「北朝鮮入門」はさらっと読めてなおかつ北朝鮮の概要が分かるのでお勧めです。

31pfne5v8wl_sl500_aa300__2LIVE講義 北朝鮮入門

金正恩副委員長が後継者となっても、北朝鮮が不透明な国家運営をしていることは変わりませんし、北東アジア地域の安定を乱す最大の要因である現実も変わりません。
(中略)

権力の移行期というのは不安定なもので、これまで以上に何が起きるかわかりません。でも実は、北朝鮮のような独裁国家の場合、明日なにが起きるかは予測できなくとも、中長期的になにをしようとしているのか考察するのは比較的容易だったりします。

はっきりしていることは、北朝鮮も国際社会の流れと無関係ではいられないということです。不可解に思える北朝鮮をめぐるさまざまな動きが、実は、国際社会の動きと密接に連動しているのです。

情緒的な判断を廃して、一次、二次情報から考察を積み重ねようという姿勢が評価できます。本書の流れをまとめると

  • 北朝鮮はソ連と中国の援助に依存していたが、冷戦崩壊に伴いソ連からの援助が停止し、経済は多大なダメージを受けた
  • 中国にとっては北朝鮮の崩壊、難民の発生、国境地帯の不安定化が最悪のシナリオなので、しぶしぶ支え続けている
  • 一方で朝鮮戦争のように中国が米軍と軍事衝突をしてまで北朝鮮を支援する可能性はもはやない。イラクやアフガニスタンでアメリカが軍事的解決策を採るのを目の当たりにして、北朝鮮は核開発を急いだ
  • 一般庶民は思想統制を含む圧政下に置かれているが、近年脱北者のネットワークを介在して国境を超えた情報の流通量が増している。さらに配給制の崩壊と共に市場が発生し、統制は緩んでいる
  • 北朝鮮のトップ層は国際情勢についても情報収集し、分析をしている

北朝鮮の幹部達が自分達の特権を維持するために、一般庶民を犠牲にしていることに強い憤りを禁じえません。と同時に、自浄能力のないシステムが一度出来上がってしまうと、それを修正するのがいかに困難なことか。

これにちなんでもうひとつ記事をご紹介します(原文こちら)。

コロンビア大学の公共政策大学院は先週「米国外務省に勤める卒業生」からのメールをキャリアサービス(就職斡旋課)が学生に転送しました。「Wikileaksの情報はまだ機密に当たるので、これにリンクを張ったり、フェースブックなどのSNSで取り上げたりしないように」という内容です。

これに対して学部長が昨日メールを出しました。

「言論の自由は我が学部の根幹となる価値である。よって学生は研究分野あるいはグローバル市民として関連のあるいかなる公開情報にもアクセスし、自由に討議する権利を有する。またこれによって不利益を被ることは一切ない。従って学内、学外の討議の為にウィキリークスにアクセスすることにはなんら問題がない。もし米国政府からウィキリークスに関するなんらかのガイドラインが発表された場合は、直ちに学生にも知らせることとする」

なお、同学部のSick教授曰く、 「もし国際関係修士の学生がウィキリークスについて聞いたことがなかったり、関連分野の公電をチェックしたりしなければ、そのような者は国際関係の学位をとる資格がない」 「教授や学生は『誰かがいったこと』を受け入れるのではなく、オリジナルソースから自分で判断する方を選ぶ」ちなみにSick教授はウィキリークスの行為自体は犯罪で、アサンジ氏のエゴに過ぎないと批判してます。

法学部の授業を思い出しました。

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2010.12.06

貧困あれこれ

先日テレビで「スラムドッグ$ミリオネア」をやっていたので見てしまいました。2008年のアカデミー賞受賞作なので、「まだ見てなかったの?」といわれても返す言葉がございません。

映画の内容についてはまだご覧になられてない方の為に詳細の既述を避けますが、スラムで育った青年がインド版「クイズ・ミリオネア」に挑戦するというもの。ただ、このクイズ番組はどちらかというと”おまけ”で、彼の短い人生の描写がメインストーリーです。その意味では、

Slumdogmillionaireposter

この「億万長者になって美女ゲットでやったぜー」的な画像よりも(というか誰だこれを作ったのは。多分インドサイドでしょうけど)、

Slumdogmillionaire10

この画像の方が映画の趣旨を語っているといえるでしょう。ストーリーがやや予定調和で、もうひとひねり欲しいところですが、インドの貧困層の描写は迫力がありお勧めの映画です。ちなみに僕にはエンディングの踊りが意味不明でした。

この「スラムドッグ」ですが、日本語で聞いたときはなんとも思わなかったものの、映画の中ではまさに「スラムの犬」という意味で、主人公の代名詞として使われております。ご存知のようにインドといえば、BRICsの一角として脚光を浴びているものの、同時に貧困大国です。Povtrends_large4
出所:世銀

上の表は世銀による、1日1.25ドル以下で暮らしている絶対的貧困層の推計です。インドでは12億人の人口のうち、約4割(5億人)が貧困ラインよりも下の生活ですので、世界最大の”貧困大国”といえそうです(データソースによってばらつきが大きいので目安と捉えてください)。つまりは、人間である貧者を「犬」とさげすんでもなんら不思議はない環境なのでしょう。

上の図で見ると貧困層の総数は減っておりますが、これをエリアごとの折れ線グラフにすると、

Povtrends_large5
出所:世銀

中国のみこの20年で劇的に貧困層が減少したものの、その他の地域ではあまり貧困は減ってないことが分かります(人口が増えているので率は低下してます)。賛否はあるものの中国の発展は国境を越えた経済活動の結果であり、4億人以上の人達が貧困ラインから抜け出せたことは、まさにグローバリズムの成果ともいえるでしょう。

一方で、その他の国では貧困の改善に目覚しい効果があったとは言えず、反グローバリズムの「多国籍企業が貧困層を搾取している」というのも一面の真実だと思います。さらに、中国においても、都市部でも農村部でもジニ係数が急激に上昇しており格差の拡大は否定できません。このような格差の拡大は社会の不安定化(犯罪の増加など)をもたらします。

僕自身は、国内であれ世界であれ、援助ではなくビジネスこそが貧困脱却からの鍵であり、その点では先進国からの投資、すなわちグローバリズム自体は推進すべきだと考えています。ただ、その恩恵は放置すると極めて偏った分配がなされ、さらに環境への配慮などがなされないことも事実でして、そのような負の側面をいかにコントロールすべきかが問われています。

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おまけ: この映画の監督はイギリス人(メイン)とインド人(サブ)。インドとイギリスの結びつきは強いのである意味不思議ではありませんが、イギリス人監督がこの映画を撮るというのはやっぱり大したものだと思います。日本人監督がこれぐらいのスケールの映画を撮る日がくるんでしょうか。

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2010.12.03

起業経験をシェアしましょう

経済活動において、起業の重要性は強調しても強調しすぎることはないでしょう。雇用の創出、新しい製品やサービス。少子高齢化によって社会保障費の負担が増える中、経済の新陳代謝が起こらなければ我々は現在の生活レベルですら維持できません。まさに「現状維持では後退するばかり」(ウォルト・ディズニー)です。

Businessstartup1

一方で僕はMBAの起業の授業に対しては懐疑的なのですが、今回の授業の最後の一コマはなかなか刺激的でした。内容は「実際にベンチャー企業に対してコンサルティングを行った結果を15分間でプレゼンする」というもの。

  • 起業後2年以上経過
  • 売上が1億円以上
  • 従業員10人以上
  • 大企業の子会社ではない

以上の条件をクリアしている企業を自分たちでみつけてきて、授業のフレームワークを当てはめて分析します。もちろん学生のプレゼンなので玉石混交ですが、良いプレゼンだとビジネスの状況や抱える問題が目の前にありありと浮かんできます。なお、ベンチャー企業は会員制ビジネスや小売などのキャッシュを事前または即時回収できるものを除き、大体資金繰りに苦しんでますね。

さて、実は今回のコンサルティングプロジェクトをするにあたって、日本でベンチャー企業を経営している友人に協力依頼したのですが結果は「No」。財務諸表が株主との約束で極秘になっているので渡せない、ということでした。

誤解のないように申し上げておきますが、僕自身は彼の回答になんらの不満を持っているわけではありません。たとえ海外だろうが、秘密保持契約を結ぼうが、いったん流出してしまったらおしまいですから。むしろかえって「この人はやっぱりしっかりしているな」と思ったぐらいです。

学生時代にベンチャー企業で働いたこともあるのですが、そこでの雰囲気も大体似たようなものでした。日本のベンチャーでは財務情報は経営陣だけが知っているトップシークレットで門外不出なのです。一社だけがこの慣行に反したら「情報管理が甘い」と言われておしまいでしょう。

しかし、社会全体として考えればこの風土はマイナスなのだろうな、と思いました。ここイギリスではたとえ外国人であろうが、多くのベンチャー企業が協力しくれます。学生とも秘密保持契約を結んだ上で情報開示してくれます。もちろんLBSのブランドも大きいでしょうけど。

まさに現在進行形の会社から、生の経営情報を教えてもらえる、リスクやリターンについてリアリティをもって考えることができる。この環境が起業を促進するという意味においてマイナスであろうはずがありません。また、そういった教育を受けた人たちが起業をし、今度は自分達が後進と情報をシェアするという正のサイクルが発生します(実際に多くの卒業生が協力してくれます)。

個人的印象ですが、どうも日本社会はこういう学校教育へのフィードバックを社会全体で歓迎する、むしろ使命である、そういう雰囲気に乏しいように思われます。そもそもそういう起業教育が根付いてないんですけどね。仮におかしな学生のせいで財務情報が流出したところで、そういうリスクをとって教育に貢献した経営陣を株主が賞賛すればいいのに、とも思います。こういった授業が日本でも当たり前にできるようになればいいですね。

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おまけ: ガーディアンの今日の特集は「アフガニスタン」で関心のある分野ではなかったので図書館で読めばいいやと思って買わなかったら、ストックの新聞がない・・・。

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交渉の考え方 (投稿再掲)

アゴラというサイトに投稿した記事の再掲です。ほんのちょっとだけ編集しました。


あるロシア人がこう言っていた。「北方領土問題は存在しない。あそこはロシアの固有領土である」日本も尖閣諸島に対して同様の主張をしており、この手の話は”お互い様”と言うべきだろう。

北方領土は第二次世界大戦以降60年以上にわたって、尖閣諸島の問題は40年にわたって係争中の難件中の難件であり、具体的な解決策を提示することは私の手に余る。よって本稿では「交渉術」の観点からこの問題を考える視座のみを提供したい。

そもそも交渉においては、お互いにおいて「妥協」をすることが前提である。一方的なパワーバランスの差でもない限り、片方の主張が100%通ることはありえない。双方の国が「領土問題では1ミリも譲らない」と主張しているようでは、我々の生きている間にこの問題は解決しないだろう。もちろん戦争でも起こせば事態は大きく変わるが、戦争によって係争地域の完全な領有権を回復したとしても、双方が被る人的・物的な損失を考えれば全く割に合わない解決策である。

妥協をする際に重要な視点は「何を重要視するか」である。別の言い方をすれば、どこで譲り何を得るかである。この際に忘れてはならないことは「権利」のみではなく「利益(経済的な利益に限定しない)」に重点を置いて考えることだ。そうすることによってお互いにとって望ましい解決策に至る可能性が高まる。仮に、ロシアが困窮して「お金」が非常に重要となり、日本にとってはお金よりも「名誉」や「実効支配」がより重要であるとしよう。この際には「日本がお金を払って北方領土を回復する」という方法によって、双方が利益が得ることができる。

「権利」に基づく主張には、解決策が見出せなくなるほかにもうひとつ欠点がある。それは双方の主張が感情的にエスカレートしやすいことだ。まさに我々が尖閣諸島問題でまざまざと見せつけられたとおりである。日本は「正当な権利」に基づいて中国人の船長を逮捕した。これに対して中国は「正当な権利」に基づいて船長の釈放を要求した。双方の国民が一気にヒートアップし、合理的な思考が否定されやすい環境に至る。感情的な判断が積み重なれば、お互いにとって最悪の結末を迎える可能性すら否定できない。

領土問題においても日本は「何を譲り、何を得るのか」という外交戦略が必要である。繰り返しになるが、どちらかにとって一方的に有利/不利な提案には何の進展もない(その選択肢も政治的には存在する)。たとえば北方領土においては、領土に付随する経済水域(漁業権)を優先するのか、それとも元居住民の私有地の回復を優先させるのか、はたまた行政権の執行を優先させるのか。尖閣諸島においては同じく行政権の確立を優先するのか、それとも海底資源が最優先なのか。そのような認識に基づいて、お互いが現状よりも利益を得るであろう具体的な方法論を追求する必要がある。

最後にひとつエピソードを紹介しよう。十年以上前に読んだ塩野七生氏の本からの引用である。なにぶん昔のことであり、本のタイトルも忘れてしまった。今私はロンドン在住で原文の参照もできないので不正確なところはお許し願いたい。

「1228年、ローマ法王からの度重なる要請にも関わらず、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ2世はアイユーブ朝スルタンのアル・カーミルと一戦も交えることなく休戦協定を結んだ。エルサレムの統治権はフリードリヒ2世がもち、岩のドームはイスラム側が管理する。もちろんキリスト教徒、イスラム教徒双方の安全が保障され、キリスト教徒は数百年ぶりに安全に聖地を巡礼することが可能になった。しかし、一連の行動によってフリードリヒ2世は教皇から背教者として非難され、破門された。

フリードリヒ2世には一人の僧侶が同行しており、彼も同様に破門されたが後悔はなかった。『リチャード獅子心王が武力で成し遂げられなかったことを、彼は一滴の血も流さずに成し遂げた。これこそイエスの御心にかなうやり方である』と」

休戦協定は1240年に失効し、1244年にエルサレムは再び陥落しイスラム教徒の手に戻った。彼が成し遂げた「交渉」による10年余りの束の間の平和を、後世の我々はいかに評価すべきであろうか。


これにはちょっとだけ続きがあって、フリードリヒ2世、アル・カミール共に自国では「異教徒と取引した」と非難轟々。さしずめ現代で言えば「売国奴」の大合唱といったところでしょうか。

これを受けて件の僧侶が皇帝に言います

僧侶 「我々は早く生まれすぎたのでしょうか」

皇帝 「早く生まれただけというのであればまだ救いがあるがね」

ということでした。さすがにこれはでき過ぎなので、塩野七生の創作だと思いますけど。いずれにしても、

『リチャード獅子心王が武力で成し遂げられなかったことを、彼は一滴の血も流さずに成し遂げた』

これは中学か高校生の僕の胸に強くきざまれた言葉です。狭隘なナショナリズムを超えて、お互いの寛容によって、現実的な相互利益を追求する。たとえ自国の人々からどれほど怨嗟の声を受けようとも、自分の信念に従って大きな利益のために行動する。わずか10年ほどの平和でも、前後の絶え間ない戦争と比べれば、どれほど貴重な時間だったことでしょう。これがリーダーに必要な姿勢だと思いました。

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おまけ: どうでもいいことですが、”フリードリヒ”って英語だと”フレデリック”なんですよね。自分の知っている歴史の単語がこっちだと通じないのはよくあります。

さらにおまけ: ブログを書いている自分の至らなさを知ることが多々あります。例えば本稿についても「具体的な提案は自分の能力を超えるので立ち入らない」と申し上げているのですが、「北方領土は4島返還に決まっているだろう」という指摘/非難?をうけました。

もちろん4島返還を諦めろという具体的な主張したつもりは全くないのですが、「交渉には譲歩が必要」と繰り返し言ってますし、当初はやや領土問題にフォーカスしていた記事タイトルだったので、ここから誤解をされたのだろうと思います。センシティブな話題であることを踏まえて、もっと丁寧に説明すべきでした(編集したのはこの部分関連です)。

ただ、将来のことを考えるとこの手の障害を避けることはできないので、今のうちから慣れておいた方がいいかとは思いました。もちろん楽しい経験ではありませんが、ひとつひとつを真摯に受け止めてより分かりやすい記事を書くように心がけます。

それにしても・・・、やっぱり領土問題は難しいですね。

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2010.12.01

米国外交公電暴露-続報

今回のガーディアン(イギリス左派高級紙)の報道っぷりをみていると、ジャーナリストの気概をまざまざと見せ付けられるような気がして、さすがだと思います。本日は北朝鮮と米英関係の特集。内容のレビューは別の機会に譲るとして、面白かったのが記事の公開に対するガーディアンの作戦。

大多数の方はご存知のように今回の公電は欧米の5紙によって昨日いっせいに報道されたわけですが、こちらの記事によれば、ガーディアンの編集長は「公電をウィキリークスから入手して、ニューヨークタイムズに渡した」と述べています。

そうした理由を「我々のみで行動を起こした場合、英国政府からの圧力をうける可能性があったからだ」と認めています。

ニューヨークタイムズは前回のアフガニスタンおよびイラクに関するリークの際にはウィキリークスから情報を仕入れたのですが、どうもその後ウィキリークスと関係が悪化したようです。

なお、朝日新聞の記事(元ネタはワシントンポスト)によると、CNNとウォールストリートジャーナルは情報源の秘匿をめぐって決裂したそうです。概して米系メディアはウィキリークスを国家安全保障にとって有害であるという立場で、アサジン氏に個人攻撃をしかけていますね。

交渉の授業でも出てきたのですが、CNNのインタビューはひどかった・・・(アサジン氏が強制わいせつ容疑をかけられていることを必死に探り出そうとして、アサジン氏が「インタビューの趣旨と関係ないはず、これ以上その話題に触れるなら退出する」と再三にわたって警告した後に退出。動画はこちら

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アサジン氏。たしかにちょっと神経質そう?

なお、ガーディアンに関しては小林恭子さんがブログで素晴らしい記事をかいているので、こちらをご参照ください。

最後に、この世紀の事件、しかも東京関係の公電がわんさか含まれているのに、座して海外のメディアが情報を出すのを待ち、翻訳することしかできないわが国のジャーナリスト。悲しいですね。もちろん事件の中心が欧米なのである程度やむをえないですが。

日本の新聞は主に販売部数や速報性などを競っております。多数の支持を集めるということはそれはそれで大事なのでしょうが、ジャーナリズムにとって本当に重要なのは、権力と対峙して不正を暴いたり、国民の判断にとって有益な情報を提供しようとする姿勢であると、改めて思います。

最近では日本のメディアは政治家のうっかり失言の後日談をおっかけることに狂奔してますが、このような報道に僕はジャーナリストの気概を感じることができません。もちろん今回の件は無数にある報道の、ほんのひとつの事例に過ぎませんが、それでもジャーナリストとしての格の違いを感じたような気がして、日本のメディアの将来を真剣に憂います。

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おまけ: ちなみにガーディアンの政策論に対しては首をかしげることが多いです。なんか現実性に欠けるんですよね・・・

そうそう、朝日の検事の証拠改ざんを暴いた報道はなかなかやるもんだと思いました。

※ちょっと最後の文章変えました。

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