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2010.12.12

イギリスの政治資金報告

興味があったので、イギリスの政党活動とりわけ財政面についてネットで少しだけ調べてみました。すると、日本とは比較にならないくらい情報公開のページがしっかりしてます

まず、こちらのページでびしっと各政党の収支報告が整理されており、過去のトレンド推移のグラフまであります。参考までに保守党の決算報告のトレンド分析を。なんか債務超過っぽいですね。

Cons_2

かたや日本のページはこんな感じ。紙の報告書をスキャンしてアップしただけ・・・。

もちろん表があればいいってもんじゃありませんが、状況は推して知るべし。情報公開の範囲や深度も日本よりはるかに進んでいます。例えば、日本は損益計算書しか報告してないのですが、イギリスの政党は企業の財務諸表と同レベルの書類を提出しています。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書まで。キャッシュフロー計算書まで何故必要なの?と思いますけど(保守党の例)。

さらに、イギリスでは選挙関係の支出が別途集計され、報告されるようになっています。もちろん過去のトレンドもグラフになっています。このあいだの国政選挙のページはこちら

Chart1spendingbrokendownbyparty

政党別の総支出から・・・

Chart3torylabourlibdem_2

費目別の内訳まで。選挙費用のほとんどは広告費とリーフレット類ですね。なお、選挙費用に関しては、サプライヤーからの請求書までインターネット上で全公開

ひるがえって我が日本では、、、

「政党の支部や地方の政治団体が去年1年間に集めた政治資金は、およそ1395億円で、前の年よりも110億円増加しており、衆議院選挙が行われたことが影響しているのではないかとみられています」(12月6日 NHK)

「国民新党の亀井静香代表と自民党の中川秀直元幹事長が、自分が代表を務める各政治団体から組織対策や政策活動のため多額の資金を受け取ったと政治資金収支報告書に記載されていたことが分かった。受領額はともに5年間で2億円超。民主党でも幹部への組織対策費の多額支出が判明しており、政治家個人の領収書さえあればその先の使途を明らかにする必要がないため、透明性の観点から問題だとの指摘が出ている。」(12月7日 朝日新聞)

あのー、、、、

ちょっとみっともない状況ですね。

もちろん、インターネットでちょこっと調べただけですから日本の方が優れているところもあるかもしれませんが、ネットで簡便に政党の資金情報にアクセスできる、という点において格段の差があることは否定できないでしょう。何せ僕は外国人ですけど、この情報にアクセスするまでさほど苦労しませんでしたから。日本の場合は日本人であってもそもそも情報集めに苦労しますからね・・・。

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コメント

はじめまして。このポストで書かれていること、私も常々感じてはいたのですが、なるほどと思いました。ありがとうございます。

私もイギリスで学生をやっていますが、イギリス人一般の倫理意識は日本よりだいぶ高いと感じます。また納税者意識も高く、政府や政党が使っているお金は自分たちが使わせてやっている、という意識が強烈ですね。政治家もそういう国民の意識に敏感です。

日本だと日常的にも、会社や団体で、多少いかがわしいことがあっても、それに疑問を投げかけたりすると、「青臭いことを言うな」といわれたりして、何か悪いことをしたみたいに上から言われたり、組織を傷つけるつもりかと見なされたりしますね。

ただし、Transparency Internationalの調査では、日本の、国としての腐敗しているかどうかに関する透明度は、英米とほぼ同じくらいで、思ったよりも悪くないですけど。 Yoshi

投稿: Yoshi | 2010.12.15 02時16分

こんにちは、ご意見ありがとうございます。

私自身は逆に主要先進国においてそれほど意識レベルの差はないと思っています。というのも、終身雇用や貯金好きの国民性など、一見保守的な国民性に根ざしているようにみえる現象でも、実は昔の日本をみると全然違うということも多いので。

・・・と偉そうにいってますけど、「国民性が原因だ」とすると「日本はそういうもの」という現状肯定のロジックにつながりやすいのですが、「システムが原因だ」とすれば「システムを変えれば徐々に人々の意識も変わっていく」というポジティブな発想になりますので、個人的にそういう方向性が好きなだけかもしれません。

投稿: Shuji | 2010.12.15 04時34分

でも、よく考えてみれと「システムに影響されて国民意識が変わってしまう」ということは当然あるでしょう。やっぱりイギリス人の方が権利意識高いのかな?

投稿: Shuji | 2010.12.15 07時11分

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