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2011.01.10

リーダーは柔軟であれ

前に僕は「現状を変えていけるようなリーダーは個々の性格に拠るところが大きいから、ビジネススクールに入るような年齢から鍛えるのは無理ではないか」というようなことを書きましたが、先学期のリーダーの授業を受けてやや視野が狭かったなと反省。職場の課長さんや係長さんだって「リーダー」としての役割が期待されるわけでして、ビジネススクールの授業はそういう”普通の”リーダーを対象としています。

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リーダーっつてもこんなのばっかりじゃないですね。

この授業は多くの演習があるのですが、その中で面白かったのがカードのゲーム。来年この授業をとる予定の後輩諸氏はこの先をみない方がいいのですが、、、

  1. クラス全体(50~60人程度)が4人ずつのグループに分かれます。
  2. ゲームのルールは「ハーツ」をベースにしています。
    (ご存知で無い方は一回のターンで各自一枚ずつカードを出して数字の大きい人が勝ち。カードを多く集めるゲームと考えてください)
  3. 2-2のチーム戦です。
  4. ゲーム中は口頭でのコミュニケーションが禁止されます。
  5. 5分ぐらいの時間制で勝ったチームは隣のテーブルに移動します。

さて、この先がミソなのですが、実は各テーブルのルールが微妙に違っています。エースが一番強いカードのテーブルもあれば、最弱のテーブルもある。各自6枚でスタートするチームもあるし、7枚でスタートするチームもある、といった具合に。

そうすると、テーブルを移動したときに当然混乱がおこるのですが、口頭でのコミュニケーションは禁止されてますし、時間も限られていますので、何らかのルールメイキングをしてゲームを進めます。

そのときのプレーヤーの反応としては「なんだこいつら、ルール間違ってやがる」と思うのが通常で、「そもそも最初のルールが違うんじゃないか?」と考えた人はほぼゼロということです。ここでのテイクアウェイとしては、誰もが自分の方が正しいと思うバイアスを持っている、ということですね。

そして、そのテーブルのゲームが終わると次のテーブルに移るわけですが、もちろんそこでもルールが微妙に違います。何がおこるかというと、最初よりもずっとスムーズに新しいルールメイキングがなされるわけです。実際に変化を経験すると人は柔軟になれる、ということです。

最後に当然ながら、コミュニケーションはバイアスを解消する有効な手段である、というテイクアウェイも追加されます。以上のような人間心理をリーダーたるのもわきまえましょうということで、こうしてまとめると教科書チックですが実際にやってみると面白い演習です。

Meeting
リーダーはしゃべり役より聞き役で。


偏見を解消するには実体験が一番

なお、これに関連して僕が考えたのが「国際性」というテーマです。尖閣事件以降、特に中国に対する不寛容さ、警戒心が日本で増しておりまして、心が痛みます。別に僕は親中派でもないですし現実の危険性は冷静に認識したいと思いますが、「中国人は○○」というような偏狭な見方が、実際に複数の中国人と付き合ってみるといかに馬鹿げているかということがよくわかるはずです。

これは別に中国人に限りません。LBSは以下の通り、留学生比率が90%近くあり非常に国際性に富んでいます。実際に話し、遊び、飲みに行くと、どんな国の人間であれ我々と大して変わらないということがわかります。何を喜び、何に悲しむのか。何に笑い、何に怒るのか。もちろん文化上の行動様式の違いはありますが、基本的な喜怒哀楽の同一性に比べれば瑣末な問題だと思います。

といったところで、頭で理解することと実際に偏見を持たないようにすることは必ずしもイコールではないというのは、先の演習の通りでしょう。本当に柔軟な発想を身に着けるためには実際に多様な人々と触れ合える環境に身をおくのが一番。百聞は一見に如かず。これひとつとっても我が校は非常に得がたい環境であるといえるでしょう。

Class of MBA2012   
Number of students  400 
Average age  28 years 
Age range  23-39 years 
Average work experience  5 years 
Work experience range  2-14 years 
Average GMAT score  701 
GMAT score range  600-780 
Percentage of female students  28% 
Nationalities represented  62 
Percentage of international students  89% 

やや強引な気もしますが学校の宣伝でまとまり、お後がよろしいようで。

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おまけ: LBSもMBAというフィルターがかかってるので、卒業後はそれ以外の分野に視野を広げられるよう(=そういう人と接触のある環境に身を置く)に勤めたいです。

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