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2011.01.30

日本の若者内向き論は海を越える

僕は「最近の若者は内向きだ」というのは全くの言いがかりだと思っているのですが、まさかイギリスでまで「日本の若者は内向きになっている」という話を聞くとは思いませんでした。

僕が奨学金をもらっている団体で日本経済に関するカンファレンスがあったので出席したところ、もとエコノミスト記者の方が「日本の若者は海外で学ばなくなっている、これでは日本の未来はくらい」ということをおっしゃっていました。根拠となったのは、

「アメリカ大学への留学生が4割以上減っている」という以下のグラフです。

Graph
出所:日米教育委員会

参考までに日本の新聞では以下のような記事もあります。

半数が海外勤務敬遠 競争力低下の懸念 (読売2011年1月17日)
日本の若者の「内向き志向」に企業が頭を抱えている。円高による製造業の海外移転や貿易自由化の流れから、海外で活躍できるビジネスマンの重要度は高まっているが、海外に留学する学生は減っている。グローバル企業で海外勤務を敬遠する若手社員もおり、産業界には国際競争力が失われる危機感が広がっている。(山本正実、岩城択)

Hu_sa_11011703_2 

しかしここは若手日本人として黙っているわけにもいくまい、ということで。

「反論させていただいてもいいですか? May I challenge your argument?」

ということで下手な英語でささやかな「若者世代からの反論」をさせていただきました。若者世代といっても三十路オーバーですが。実証的な反論に関してはこちらのページにほぼ完璧にまとまっているのでご参照ください。

要点としては

・そもそも若年層の人口が1997年から2010年まで27%も減っている(その日は「7~8割ぐらいは人口の減少で説明できる」といいましたがそれほど間違ってなかったみたい)。

・その他の国々、とくにアジアエリアへの留学生は増えている。

・実質所得の低下も考慮して欲しい、大体アメリカへの留学は高い。

ということを主張したところ、会場から拍手をいただきました。モデレーターは「色々な国で学ぶことはいいことだ」とか言ってましたけどね。

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おまけ: 自分が年寄りになっても絶対に「最近の若者は・・・」と言わないようにしよう。それにしても読売新聞の記事はひどい。大手新聞社は新入社員研修で統計の授業を必修にしてデータの見方を学ぶべきでしょうね。

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コメント

こんにちは。統計的な裏付けをした記事を書いていただき、ありがとうございました。参考になりました。私も、11月始めにこういう新聞記事を幾つか読んで、印象論ですが自分の意見を書きました:
http://playsandbooks.blogspot.com/2010/11/blog-post_06.html

アメリカ留学について言えば、元教師としては、日本人の留学希望者にとってのアメリカの相対的な人気の下落を10年近く前から感じています。おっしゃるように、イギリスと比べ、少なくとも今年度までで比較すれば、授業料も、州立大学でさえかなり高いです。 Yoshi

投稿: Yoshi | 2011.01.30 09時17分

>>自分が年寄りになっても絶対に「最近の若者は・・・」と言わないようにしよう

これ同意です。私も絶対言わないようにしたですね。

私も三十路で20歳以前から海外に出て、殆ど海外生活をしていましたが、やはり"旅行者"としての日本人の数は圧倒的に減ったと思います。ホテルの人に「日本人来ないけどどうしたの?」と聞かれます。留学生のケースはわかりませんが。

投稿: K助 | 2011.01.30 09時20分

なるほど参考になりました。若者に対して語るなら、せめて留学者数と若者の人口数の比で語る必要がありますしね。
ただ昔と現在を比べて世界はグローバル化し、そのため海外留学の重要性は高まっているからもっと留学者数を増やすべきだ、という論調なら賛成です。


データを元に何かを語るなら統計の知識は必須だと思いますが、意外と知らない人が多くてビックリすることがあります。大学を卒業したのなら、統計の基礎ぐらいは学んでおかないといけないと思います。

投稿: ひらなり | 2011.01.30 17時59分

>Yoshiさま

どうもありがとうございます。欧米系大学の授業料の高さは身にしみておりますw

>K助さま

あー、どうでしょう?全体の海外旅行客自体はまだそれほど減ってないとは思うのですが、行き先は色々と変わっているでしょうね。イタリアとか相当落ち込んでるみたいですよ。

>ひらなりさま

実はこの記事書いた後で思ったのですが、統計も大事ですが、よく考えたら普通のジャーナリズム精神があればいいことなのかもという気もしてきました。「Aが起こったからCが起こった」という社会常識や公式発表があったとしても、実はBやDという他の原因があるかもしれない、と”疑う”のが大事なことかと。

投稿: Shuji | 2011.01.30 21時09分

初めまして。ななしのごんべいと申します。
いつも楽しく拝見させて頂いております。

当方、LBSに留学を検討中の者で、機会費用や個人的な事情もありまして、15か月でLBSの卒業を考えております。そこで以下の質問がございます。

①LBSでは15か月~21か月のプランがございますが実際15か月で卒業する方はいらっしゃるのでしょうか?その割合がどのくらいでしょうか?
②15か月で卒業する事が実際可能でしょうか?
③15か月で卒業する場合のデメリットとメリットを教えて頂けないでしょうか?
④Shuji様のご意見と致しまして15か月で卒業する事に対してどう思われますでしょうか?

お忙しいかとは思いますが、回答を頂ければ幸いです。


投稿: ななしのごんべい | 2011.01.31 04時25分

1.15ヶ月で卒業する人もいるかもしれませんが、希少と思われます。
2.卒業することはできると思います。授業がちょっときつくなりますが。
3.デメリット:授業をつめてとらなくてはならず忙しい メリット:費用がかからない(授業料は変わりません)、早く次の職に移れる
4.どうでしょう。多少もったいないかと思いますが、ご事情があれば全くかまわないと思います。

ではでは。

投稿: Shuji | 2011.01.31 05時10分

SHUJI様

コメントありがとうございます。
参考にさせて頂きます。

投稿: ななしのごんべい | 2011.01.31 15時56分

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