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2011.02.23

日本への誇り、とか

注:加筆訂正しました

グロービスの堀さんのブログ

安倍首相も答えられる。「『国家のために貢献したいか』に対し、米国、中国は、70%超えている。日本は、50%下回っている。『国を誇りに思うか』、という問いでも同様の結果だ。日本が自らを蔑む教育をしていると、こういう結果になる。従い、総理の時に、教育基本法を改正し、公共心の教育を入れたのだ」

というのがあったので、あれ?おかしいなと思いました。多分出所は電通総研の「世界価値感調査」だと思うのですが、ちょっと前に内閣府の「青年意識調査(18~24歳、2009年)」をみたところ下記の通りそれほど差がなかったからです。むしろ自国への奉仕では日本はトップクラスに位置しています。

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たしかに実感としても同年代で特に日本を卑下するかのような意見は聞いたことがありませんし、実際に海外に暮らしていると、国に貢献したいと思うような人はどちらかというと日本人の方が多いように思います。

もう少し調べてみると、色々と両調査で整合性が取れないことがわかってきました。まず、世界価値観調査は郵送調査で、内閣府の調査は訪問面接です。調査員に聞かれたほうが数字が高めに出るのではないか、というのはリーズナブルな説明ですが、国際比較でどうしてこれほど違う結果になるのかが説明できません。

あるいは青年時はそれほど差がなくても年をとるにつれて急激に下がるのか、とも考えたのですが、世界価値観調査の年齢別比較と矛盾します。まとめると「日本人の自国への誇り意識が低い」というのが果たして本当なのか、仮に本当だとしてもそれが教育のせいなのか、ということをもう一度検証した方がいいと思います。

僕は「国民性」という文脈で何かが語られる場合は慎重に考えた方がいいと思います。たしかに「電車の乗り方」とか「名刺の渡し方」といった文化的な話になると日本独特の行動様式は沢山ありますが、こと思考方法や価値判断になるとその人や世代によって考え方が大きく異なったり、日本人特有だと思っていたことが実は世界中どこでも大差ないということも多いからです。

さてさて、最後にこれが日本文化かどうかは分かりませんが、僕は「背中で語る」という価値観が好きです。「巧言令色鮮し仁」という言葉もありますね。キャメロン首相やオバマ大統領などを見てていつも思うのですが、英米のリーダーは本当に演説が上手いです。が、「日本のリーダーは演説はそれほどうまくないが、むしろ行動で語ることを好む」とか海外で紹介されたらかっこいいじゃありませんか。

日本に誇りを持ち、日本に貢献することが大事だと思うのであれば、口ではなくて自らの行動で語るべし。僕自身の生き方はそうありたいと考えています。


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おまけ: 現在の日本の政界リーダーは「やるやる詐欺」ばっかりで全く逆ですね。残念です。

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