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2011.03.09

コモディティの話

間があいてしまってすいません。レポートいっぱい書かなきゃなりませんでしたので・・・。ちなみにまだ全然終わってません(泣)。

さて、最近Twitterで激烈話題沸騰中のコモデティ(基本的に食料や資源などの一次産品)の価格上昇ですが、先学期に習ったことを忘れないうちにまとめてみたいと思います。それほど経済に詳しくない方でも、

  • 新興国(とりわけ中国)が食料や資源を買いあさっている
  • 先進国で金融緩和した結果、投機資金がコモデティに流れている

という話はどこかでお聞きになられたことがあるのでしょうか。今回はここら辺についてひとつ考える材料をご提供できればと思っています。

China_buys_up_the_world
ネットで見つけたインパクトのある写真

1.コモデティの長期価格推移

まずはともあれ、鉱物と食料の長期的な推移をみてみましょう。

Graph_2
出所:IMF、OECD

ということで、これだけ人口が増え経済が発展したにも関わらず、実質値でのコモデティ価格は長期的に下落傾向にありました。確かに最近急激に価格があがっておりますが、それでもまだ20年前と同じ程度なんですね。

なぜ人口が急激に増え、生産量も拡大しているのに価格が下がったのか。

  1. 生産技術の向上:
    鉱物であれば採掘技術、農業であれば化学肥料や灌漑技術など
  2. 原油価格の低位安定:
    採掘や化学肥料などの関係で原油価格が影響してくる

が考えられます。特に1973年のオイルショックのところで価格が跳ね上がっているところをみますと、かなり石油価格の影響をうけるものなんですね。最近も原油価格が急上昇してますから、コモデティの価格があがるのも無理はないかと。


2.投機マネーと在庫

次にこれらのコモデティの在庫がどうなっているかみてみましょう。

Graph2

もし、投機マネーで不自然に値段がつり上がっていたとすれば在庫がだぶつくはずですが、2007年と2008年に急激に価格があがったときにはそういう傾向はみられませんでした。とすると、やはり実需に基づく価格上昇ではなかったかと考えられます。直近の話もしたかったんですが、データが見つかりませんでした。


3.常に多角的な視点

これはこのブログでいつも強調していますが、実際の社会ではひとつの現象(例えばコモデティの価格上昇)に対して大抵の場合、複数要因が絡んでいます。物事は常に多角的にみることが大事です。

価格の基本は需要と供給のバランスです。確かに新興国で旺盛な需要があれば価格はあがりますが、むしろ供給側の都合によって価格が変動することもあります。コモデティに関して言えば歴史的に見るとサプライサイドの影響の方が大きかったともいえます。

また、為替レートの影響も見逃せません。通常コモデティ価格はドル表示のため、単純にドル安になれば価格はあがりますし、ドル高になれば価格は下がります。

さらに、コモデティの価格は元来非常に不安定です。短期的に上がったり下がったりしても、その原因は不明なことが多いということも忘れてはいけないと思います。

投機マネーに関しては、概してその影響が過大評価される傾向があり、新聞では「先進国の余剰資金が流れ込んでいる」がお決まりの文句になってます。確かに不動産バブルなど実需と離れた値段がつくこともありますが、まずは実体経済の影響を調べて、それでも説明がつかない場合に投機の影響を考えるべきでしょう。

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