2011.09.09

LBSの学校説明会

先日東京でLBSの学校説明会が実施されました。

アドミッション主催の学校説明会は今までもやってたのですが、日本人生徒主催の日本語による説明会はたぶん初めて。僕も受験生時代はこの手の説明会の方が情報収集という点ではありがたかったと記憶しています。企画・実施してくれたMBA2012の皆さんありがとう。

最近主に受験生と話してですが、LBSの人気があがっているような気がします。僕が受験勉強をやってたのは4年ほど前になりますが、その頃はもちろんある程度の認知度はあったものの、受験生の選択肢に必ず入ってるという程ではなかったと思います。ポンドも高かったですしね。

為替レートが良くなったせいか、アメリカの学校が狭き門になっているせいか、はたまたうちの学校の努力によるものか、今はトップスクールを受験しようという方々の選択肢には大体入れていただいているように感じます。お陰さまで説明会も100人超と初回にしてはまずまず。

そんで、会場ではアルムナイが好き勝手なことをしゃべってきたわけですが、やはり質問として多いのが「LBSを選んだ理由を教えて欲しい」。わかる、わかります。

Why this school ってどう書いたらいいか迷うんですよね。学校のオフィシャルサイトにあるような宣伝文句って大体おんなじですし。グローバル、リーダーシップ、ダイバーシティ etc. 宣伝文句が似てるのはプログラム自体が実質的にあまり変わらないからでしょう。

とはいえ、就職活動と同じで志望理由はなくても無理やりひねり出さなければなりません。僕自身もエッセイ提出時にはそれほど熱心に志望してなかったこともあり、いいお手本とはいえないのですが、そう聞かれたときに申し上げているのは「ロケーション(ロンドン)」か「ヨーロッパのカルチャーが好きだから」というあたりがわかりやすいのでは、ということです。

実際にうちの学校のどこでも受かるような優秀な奴に、なぜLBSを選んだか聞くと「アメリカは留学したことがあるし、もういいや」とか「家族に近いほうがいいから(ヨーロッパ出身者なら飛行機ですぐ帰れる)」とか「ロンドンで働いてたし」とか「幼少時に住んでた」などなど。まぁ、わかりやすいですね。たぶんエッセイにもそう書いたんでしょう。

アドミッションにしてみたら一番嫌なのはオファーを出して他所に逃げられることです。同期のRさんもいってましたが、LBSに対するコミットメントを示すのはとても重要(まぁ、これはLBSに限りませんが)。ということで、なるべく事実の裏付けのある説得力のある論理展開をオススメします。

何はともあれ、MBA2012の皆さん及びアルムナイとしては今後とも是非日本人受験生にPRして、アプライ数を伸ばすと共に優秀な方に入っていただきたいと考えています。ご質問をお持ちの方はこちらからまで。

LBS日本人用非公式サイト
http://lbs-mba.jimdo.com/

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2010.12.31

MBA受験生への応援メッセージ

今年も残すところあとわずかとなりました。去年に引き続き、本日はMBA受験生への応援メッセージとさせていただきます。

自分が受験生時代だったのは2年前なので記憶も薄れてきています。2年前のこの時期のメールをみてみたのですが、クリスマスから大晦日まで、ほとんど全てカウンセラーとのエッセイのやり取りでした。我ながら味気ない生活。しかし、セカンドラウンド出願の受験生諸氏は恐らく同じ状況かと推察いたします。

予備校に使ったお金、MBAの授業料、2年間失った年収。かるくマンションなりフェラーリなりが買えます。果たしてそれだけのコストをかける価値がMBAにあるのでしょうか?

間違いなくあります。

と、語るのが普通なのでしょうけど、僕は相談事には常に真摯に向き合いたいと思います。ありきたりな言葉ではなく、MBAに来て1年半経過した時点での自分の正直な意見を述べさせていただいます。

MBA習得に費やしたお金と時間。果たしてそれが今後報われるかどうか。全ては皆さん次第です。

皆さんが何を学びたいのか。

皆さんがどのような職につきたいのか。

皆さんがどのようなライフスタイルを好むのか。

つまりは、どう生きたいのか。

MBAを生かすも殺すも皆さんの価値観、選択次第です。決して万人向けの教育プログラムではありませんし、年収をあげる魔法の資格でもありません。一部業界へのアクセスは確かに広がりますが、それとて合わない人は大勢います。誤解しないでいただきたいのですが、受験をされている時点でMBAを活用した完璧な人生プランが必要だといっているわけではありません。多くの同級生をみていると、それは留学してから学ぶ中でゆっくり考えればいいと思います。

今皆さんが自らに問うべきは、自ら考え、行動できる人間であるか否かです。それがない方だと、貴重な留学生活はなんとなく過ぎ去り「大金を払ってMBA留学したのに、授業はつまらないし、いい職につけなかったし、意味がなかった」となるでしょう。逆にもしあなたが、柔軟な発想を持ち、能動的に学び、自分で考え、判断を下せる方であれば、これほど刺激的な環境はなかなかないと思います。

今、僕は数千万円のお金を費やしたことに何の後悔もありません。この1年半で多くのことを学び、かつこの留学が人生を大きく変えるきっかけになろうとしているからです。もちろん、「自分は後悔のない人生を送っている」と大げさなことを言うつもりはありません。昔も今も、「ああしとけばよかった」と悔いだらけの毎日です。

しなしながら、たとえ悔いが残ろうとも、たとえ失敗しようとも、自分の意思を持ち、自分で人生を切り開いてこそ、生きている意味があるというものではないでしょうか。

希望のビジネススクールに受からないこともあります。

希望の職につけないこともあります。

たとえそうだとしても、キャリアについて真剣に考え、判断を下し、そして行動されている皆さんは決して間違っていません。

そんな皆さんを心より応援させていただきます。

I wish you all the best!Signature_2

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2010.11.24

教育の効果について

先日キャンパスビジットにいらっしゃった方とお話し、さらにその夜は「School of Rock」がテレビでやってたので見てしまい、教育について考えるいいきっかけになりました。

School_of_rock
(2003年 3流ロックシンガーが厳格な学校に代用教員として忍び込み子供達とロックバンドを結成する。少しありきたりなストーリーですが、主演のジャックブラックの演技がいい味出してて楽しめます)

また、キャンパスビジットをしている方から伺ったのが「MBAの授業で今後最も役に立つ(役に立ちそうなもの)は何か」というご質問。そういえば、僕も受験生時代は似たような質問をしてました。

MBAを履修された方々が大抵おっしゃるのが「授業で習ったハードスキルはやがて忘れる。重要なのはソフトスキル」という回答です。確かに僕も高校時代にやった三角関数なんて名前ぐらいしか覚えてないですし、大学時代に習った法律もほとんど忘れました。恐らく今勉強していることの大半は5年、10年すれば忘却の彼方でしょう。

しかし、かといって忘れさられた「知識」が僕に何の影響も与えていなかったかというと、そんなこともないだろうと思うのです。法律学的な発想や、学んだ概念は僕の今の判断方法や生き方に何らかの影響を与えているでしょう(これを包含してソフトスキルと称するのかもしれませんが)。

MBAは法科大学院と同じように専門教育と位置づけられています。ゆえに、その後のキャリアにおいて直接的に有用であることが求められ、その有効性をめぐっては議論がまま起こります(代表的なのはヘンリー・ミンツバーク「MBAが会社を滅ぼす」)。

個人的にはこのような議論においてMBAは過大評価されすぎで、しょせん2年で管理職用の一般教養を多少つけただけですから、総体的には社会にそれほどのインパクトを与えないのではと考えています。大抵の卒業生は弁護士のような専門職でも、ロケットエンジニアのような技術職でもないですし。

ただ、一人の留学を志した身として思うのです。ここで学んだことが即物的に役に立つことは恐らくないものの、ソフトやハードという区分を超えて、この経験と知識が僕の新たな一部となり、これまでの考え方や生き方を不可逆に変えることでしょう。このことによって別に僕の収入が増えるわけではないので、こういうことがつまりは教育のお金で図れない価値なのかなぁ、とそんなことを考えました。

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おまけ: ちなみに自衛隊を「暴力装置」と呼んだことを野党が問題視していますが、政治学をかじった身としては大学時代に普通にこの言葉を使っていたため、当初は何が問題なのか全然わかりませんでした。

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2009.12.31

MBAの受験生へ向けて

今年ももう終わりですね。

去年の今頃は1月のビジネススクールの願書提出に向けてエッセイを仕上げてました。あの頃は、そもそもどの学校にも受かる確信がなかったのですし、LBS以外は全部アメリカの学校に出していたので、まさか一年後にイギリスにいるとは想像だにしませんでした。

WhartonにいったYoさんがMBA受験生に向けて応援メッセージをブログに投稿していたので、僕も今現在苦しんでいる受験生へ何かのたしになればと思って、のっかることにします。

昔から人を応援するのは下手なので、これでポジティブな気持ちになっていただけるのか、全く持って自信はありませんが・・・

MBA受験は本当に孤独でつらい過程です。特に英語圏でのまとまった生活経験がないと、かなり厳しいディスアドバンテージをはじめっから抱えることになります。

おまけに日本人がトップスクールに入るのは近年難しくなっています。クラスの一割以上が日本人だったのは古きよきバブル時代の話であり、10年前と比べても減少しています。全世界でビジネススクールの受験者が増えていることもあり、大抵のビジネススクールで、日本人比率はいまや1~2%程度ではないでしょうか。

つまりどんなにがんばっても、合格できる保証は何もないわけです。実際僕も1年目は全部落ちましたし。しかも、それだけ苦労をして無事合格したとしても、それまでの投資(失う給料を含めれば4000万近く!)が回収できる保障は何もありません。ひょっとしたら大企業で要領よく、大過なく人生を過ごしたほうが実質的な実入りはいいかもしれません。

また、社費の人も社費なりの「指定校に受からなかったらシャレにならない」というリスクを背負っています。

しかし、MBAをとろうと真剣に考えてる人たちにとっては、こんなことはもう先刻承知でしょう。「MBAをとったら後はばら色のキャリア」なんて古典的な考えの人は、もはやいないと思います。

それでもなぜ多くの人たちがMBAを取ろうとするのでしょうか。

多分それはどんな形であれ、自分を成長させたいと考えているからではないでしょうか。知識であれ、キャリアであれ。そういう意思を持つことが、僕は賞賛に値すると思っています。

MBAの受験を志している方たちの中には、本当にこれが正しい選択なのか、迷っている人は多いことでしょう。「MBAを持ってても仕事のできない奴は多い。」「MBAは頭でっかちが多い。」「しょせんMBAで習うことは表層的。教科書を買えば学べる。」そんなネガティブなことを耳にする機会があるでしょう。率直ににいえば、聞き流しておけばいいのです。

別に僕はMBAを礼賛するつもりはありません。そもそもMBAも数ある人生のオプションのひとつに過ぎません。僕は今でもここにいることが将来の自分にとってプラスになるのかマイナスになるのかが、わかりません。

どっちにしろどうなるのかわからないのであれば、現状に甘んじて評論家になるよりも、たとえ最終地点がみえていなくとも、現状を前向きに変えようと一歩踏み出したほうが、ずっと人生面白いのではないのでしょうか

というこことで、受験生の皆さん。僕は皆さんの方向性は間違ってないと思います。出来る限り応援させてください。既に人事を尽くされていることでしょうから、後は皆さんの幸運を願っております。

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2009.12.07

MBAホルダーの傾向

昨日、おとといで戦略論と組織マネジメントの試験が終わったので、一年生全体に”小休止”、といった空気が漂っております。とはいっても、来週には会計の試験とミクロ経済学のレポートが控えておりますので、引き続き勉強しなきゃならないのですが。

さて、最近ふと思った、MBAホルダー(正確にはまだ予備軍だけど)には、こんな人たちが多いなぁ、ということに関して。MBAホルダーといってもLBSのバイアスがかかってると思いますが。

1.保守的

もちろんなかには変わっている人もいるのですが、原則として社会的な「成功」という価値観をうけいれて、権力構造の上層部をめざしている人がくるところですから、世間の感覚とかけ離れた価値観や行動原理を持っている人はまずおらず、既存社会の価値観の創造者というよりも受容者であるように思います。

そういう意味では、若干日本の東大の雰囲気に似ている。ただ、東大のほうが試験一発勝負なので、もっと極端に変わっているやつがいたような気がします。

2.個人主義

自分のことは自分でなんとかしてきたし、これからも自分の人生は自分のもの、という考え方が徹底しているように思います。政府や企業、何がしかの団体に所属し、依存する、という発想がそもそも彼らにはありません。

これは必ずしもチームワークが苦手だということを意味しませんが、日本語で言う「滅私奉公」という発想はたぶんないでしょうね。ちなみに、海外にも当然「滅私奉公(Self-sacrifice)」の概念はありますし、一般的にはポジティブに解釈されています。

あと、日本人に関して言えば、やっぱり社費組と私費組は性格が異なるような気がします。社費組は発想が組織志向で、何かをやろうという場合は組織としてのコンセンサスを重視する傾向があります。片や私費組は発想が柔軟(というか特異?)な気がしますが、その結果としてバラバラというか・・・。

とはいえ、全体の傾向としては、選考過程が厳しい分、均質な人たち(つまり同じような人たち)が集まっており、これにはいい面と悪い面、両方あるというのが感想。ただ、世間尺度からいえば、ビジネススクールが強調するほどDiverse(多様性:どのビジネススクールでも主張している)でもないだろう。

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2009.06.02

GMATとTOEFLの勉強

ご質問をいただきましたので、回答いたします。

まだAgosのTOEFLコースを受講したばかりなのでスタート段階も甚だしいのですが、純ドメとしては非常に励みとなります。もし宜しければ、準備段階(TOEFL&GMAT)について具体的にどのように勉強されたのか参考にしたいと思いますのでご紹介いただければ幸いです。(たとえば、Reading、Listeningは毎日こうしたとか)。

昨年一年間はTOEFLを2~3回受けたのみだったので忘れた部分も多いのですが、日常的にやっていたのは、大体こんなところです。

Reading(TOEFL&GMAT)は、詰まるところ「語彙」と「文法知識」があれば解けるとおもいます。よく言われるように、「TOEFLテスト英単語3800」は最低Level3まで覚えましょう。僕が勉強始めた一番最初は、通勤電車(朝30分)でこいつをずーっと眺めてました。あと、問題文でみつけた意味のわからない単語は、かたっぱしからメモって覚えました。

多分これでTOEFLのReadingは25点はいくとおもうので、そうしたらGMATのSentence Correctionの勉強を始めましょう。AGOSの中山先生の講座はよくまとまっていて、分かりやすいしいいと思いますよ。これで文法知識をきちんと再整理すれば、TOEFLの方は28点以上で安定するようになるでしょう。

僕にとって、GMATの勉強は、VerbalのSCが8割、CRとRDが1割、MATHが残り1割ぐらいの時間配分でした。なお、GMATの勉強をはじめた後は、TOEFLの勉強は特にせず、AgosでもらったテキストとOfficial Guideを週末にひたすら繰り返し解いてました。各選択肢の間違ってる部分を完璧に説明できるまで。

TOEFLのListeningに関しては色々とやりましたが、僕は「TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000語」をiPodで聞きつくす、という方法が効果的だったとおもってます。このテキストのCDは録音スピードが速いので、TOEFLのリスニング教材として適当です。とある予備校で教わった方法なのですが、テキストの文書を文単位で分解し、番号をつけたエクセルシートを作成しました。CDを聞いて一言一句完璧に理解できたらチェックしていきます。これを主に通勤時間に行ったところ、Listeningも大体27点以上で安定するようになりました。

勉強の要旨は大体こんなところです。僕はいろんな参考書に手を出すよりも、ひとつの参考書を徹底的にやりこんだ方がいいと思います。また何か質問がありましたら、コメント欄にてお願いします。

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2009.04.26

人生たのしみましょう。

カウンセラー経由で案内されて「合格者に聞く」系のイベントに出席してきました。1ヶ月前までは同じ受験生だったわけですし、僕と彼らの知識量にそれほど差はないと思うので若干抵抗はあったんですが、受験の悩みだけは共感できるので参考になればとゲスト出席。

びっくりしたのが、新卒1年目や学生なのに「予備校に通ってます。」という人が何人かいたこと。もちろん全部の人がそうだとはいわないけど「ちゃんと周りの人に相談してるのかな?」と心配してしまいました。

やっぱり4~5年ぐらい働いてから留学してこそ意味がある、ということは半ばコンセンサスだし、そもそも今がんばって仕事上の結果(もしくは大いなる失敗)をださないとアドミッションの選考も通らないだろうし。

英語の勉強だけはしといた方がいいと思うけど、予備校まで通うのはいきすぎでは。それより仕事をがんばり、空いた時間はむしろボランティア活動でもやった方がアドミッション上も、人生においても有益だと思う。なんというか、「MBA=成功」という風に考えがかたまっちゃって、人生楽しむ余裕がなくなっちゃってないかなぁ、と心配になりました。

あと、某日系メーカーの2年目で早くも「自分の会社の管理職みたいになりたくない。転職も考えている」と言っている方もいて、まるで数年前の自分をみているようでした。そして、数年前に自分がいただいたアドバイスを、そのまま彼に伝えました。

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2009.04.08

日本人MBA受験生の減少

受験時代にお世話になり(といっても昨年は全然いかなかったのだが)、テニス人脈に派生する個人的なつながりもあったので、アゴスのカウンセラーの方に挨拶&報告にいった。四方山話ついでに、昨今の日本人MBA受験状況についてお伺いした。

  • 社費受験生は不況にもかかわらずそれほど減ってない。
  • 不況の影響で私費受験生が減っている。
  • TOEFLはiBTになってハードルがあがった。CBT時代はMBA受験は1年計画だったが、今は英語力のベースがなければ2年計画。
  • CBT時代はTOEFLが終了してからGMATというのが当たり前だったが、今はGMAT700点をとってもTOEFL100点に満たない人もいる。
  • 複数のトップスクールに受かる人と、ランキング下位にしか受からない人に二極化している。
  • トップスクールに受かる人のパイは縮小し、そのパイの中では帰国子女の割合が増えている。

不況だからこそ、自分の能力や会社の行き詰まりを感じて留学しようとする人が増えるかと思ったのですが、「所詮それだけのコストを払ってもペイしないよ」とか「この状況で辞めるのはばかげている」と考える人の方が多いみたいですね。

上記聞いてて思ったのですが、いわゆる「キャリア」って後のステージになればなるほど挽回するのが難しくなってくるように思えます。極端な例をあげれば、35歳ぐらいまでずーっと派遣だと、そっから抜け出すのはとても難しい。大変な努力が必要になると思う。しかし、そんな方も21歳の時点であれば、より少ない努力で将来的にも安定した職を得られていた可能性が高いと思うのです。

MBA受験も同じような側面があると思います。極めて卑近な例ですが、僕も大学時代、テニスとバイトとデートのプライオリティが高く、留学なんてこれっぽっちも考えなかった。多分あのころは交換留学とか、それほど頑張らなくても色々な方法で留学することは可能で、その資産があれば今回の受験もかなり楽だったはず。でも現実にはそんなものはなかった。おかげで英語でえらい苦労したわけです。

うちの会社でも、30歳ぐらいであれば、ちょっとがんばればキャリアを広げるチャンスはあると思います。でも、40歳ぐらいになってしまえば、もう会社の業績が上がろうが下がろうが、どんなに本人が頑張ろうが、会社にしがみつくしかない(大多数の人は)。「俺はシロアリのように会社から離れないぞ!」といっていた同期もいましたが。

我が同期はなんというか、コメントに困りますが、彼は彼で幸せな人生をおくれるであろうことを、僕は確信しています。

(なんか全然LBSの話じゃないけど、まだ始まってないんで・・・ご勘弁ください。)

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2009.04.06

MBA受験総括 3

6.インタビュー

とはいえ、1年目はそれでも複数校からインタビューに呼ばれたのですが、結局どこも合格しませんでした。インタビューにも問題があったと思っています。今回は、1月頭に一通り典型的な質問の回答準備をすることから始め、その後モックインタビューをいろんな人としまくりました。皆さんからの質問内容は似ていることが多く、改善点としてあげてくださる点(『もっと簡潔に!』が多かった)も共通していましたので、有益だったと思っています。

インタビューの練習方法は色々とあると思います。僕はMBAの受験でよく質問される以下のカテゴリーに回答内容をまとめて、キーワードごとに練習しました。

  1. 強み/学校への貢献
  2. 弱み/その克服方法
  3. リーダーシップ/チームワーク経験
  4. 自己紹介/キャリア紹介
  5. 学校/MBAの志望理由
  6. 何か質問は?

実際にモックインタビューすると「自己紹介して」「これまでのキャリアと何故この学校なのかを説明して」などと、人によって聞き方が異なるので、入り口が違っても狙った「落とし所」に落ち着かせるテクニックが必要かな、と思いました。

LBSのインタビューは噂どおり長丁場でしたが、なぜか余裕をもって回答する事ができました。キャリア的にも、点数的にも突出したところのない自分が合格したのは、このインタビューのおかげではないかと想像しています。プレゼンで勝つ、広告代理店の面目躍如。

東京でやる場合、2ndのインタビュー候補者は英会話学校に集められて、約1時間グループディスカッション+英語テスト、それと約1時間卒業生2名との面接が行われます。後者には5分間の即興プレゼンも含まれます。

グループディスカッションでは、「麻生首相は辞めるべきか。」などの時事ネタが5個ぐらいセットされていて、これについてアプリカント3名でディスカッションしました。英語テストはディスカッションの最中に順番に呼ばれて1対1で10分ぐらい、キャリアや志望理由について話します。

卒業生インタビューでは、インタビュアーの方々が既にアプリケーションを読み込んでいるので、典型的な質問はほとんどなく雑談のような感じでした。アカデミックな素養判断はアドミッションに任せて、「この人は我々のコミュニティにフィットするか、コミュニティに貢献してくれるか」などの人格面や価値観に絞って、よりアプリカントを深く知ろうとしてるように見受けられました。

即興プレゼンは、LBSが指定するトピックの中からひとつインタビュアーが選んで、5分間準備の後5分間プレゼンをします。「Aという問題に対してXという意見があります。あなたの意見を述べなさい。」という典型的なものなので、AWAやTOEFLのテンプレートを使えばまず大丈夫でしょう。後はその場のひらめきで。

なお、インタビュー後は待つのみだったと思っていたのですが、発表日が迫ったある日にメールがきて「英語チェックをしたいから、明日の夜電話する。」ということでした。

なにー!インタビューの英語テストのときに「ところで個人的な疑問なんだけど、あなた海外に住んだことないんでしょ。どうやって英語勉強したの?」「えー、ラジオかな。」「うそー信じられないわ。」なーんて会話があったので、英語は問題ないと思ってたのに!

恐らく過去の合格体験を読む限りそんなに悪い話ではないだろうと思ったのですが、それでもここで落ちたらしゃれにならーん。と思ってたので、ずいぶん緊張しました。やはり話している人が見えないと自分の英語が通じているのか不安です。実際どーも伝わってるのか怪しかったし。内容は10分程度で、主に趣味について話しました。あと「LBSの英語コースがあるけど、行く?」という質問もあったので、「うーん、初めての海外生活だから一応行きたいです。」と正直に答えました。

翌日無事に合格のメールをもらいました。英語のConditional付き。おそらく英語テストの段階で合格は決まっていたのでしょう。

7.受験を終えて

大学受験のときは既定路線みたいな感じだったので、受かっても大して感慨がなかったのですが、今回の合格は本当にうれしかったです。自分で学校を選び、約3年にわたる時間と、お金も200万以上つっこんできたので・・・。受験中は「あー、あと20万円払うのかぁ。」などと暗い気持ちになりましたが、合格してみるとそんなことはどうでもよくなります。

ただ、受験は本当に大変でした。1年目にインタビューまで行って「ここはいける」と思った学校に受からなかったときの絶望感。その後次々に来る不合格通知への焦燥感。それにも段々慣れてきて全部の学校落ちたときはあきらめの境地。いままでお世話になった方々に申し訳ないやら、恥ずかしいやら。

僕は今年、帰りの地下鉄のなかで、携帯から合格メールを確認しました。それまでの調子が芳しくなかったので、緊張しながらメールを開いたところ、「...are absolutely delighted to offer you a place...」の文字。思わず、まわりくどいから、とつっこみそうになりました。最初は合格した事が信じられず、何回も文面確認をしました。全てが報われる瞬間。人生でそう何度も味わえないであろう喜びをかみしめました。

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2009.04.03

MBA受験総括 2

3.TOEFL

間違いなく僕のMBA受験中の最大の難関。合計で20回以上は受けたでしょうか。とくに純ドメの場合はスピーキングがネックになると思います。トップスクールを目指される方々は109点以上を目標にされるでしょう。僕もそこを目指したのですが最高点は106点(R:30、L:29、S:19、W:28)どまりでした。ただし、このスコアは今年の3月に出たので、実際には2007年6月の104点(R:28、L:28、S:23、W:25)を使いました。結局スピーキングで23点が出たのは、この回だけだったので。2007年10月に105点もでたのですが、スピーキングが19点だったので、使いませんでした。

日本人泣かせのiBTは、まず1回受けることをおすすめします。回数制限はとくにないですし、テスト会場のキャパも限られているので。また、リーディングやリスニングが25点以上いった場合、早めにGMATの勉強に移行するのをお勧めします。僕もGMATを勉強してから安定してリーディングが28点以上、ライティングも25点以上をとれるようになりました。リスニングも、語彙と文法が強化されればある程度伸びます。それと、受験生の皆さんはやられていると思いますが、通勤時にiPodで英語(BCCなり、CNNなり、市販の参考書なり)を聞き、こちらも27点以上とれるようになりました。

後は受け続けてスピーキングがぽっと上がるのを待つ・・・、という我慢大会。振り返れば全てはスピーキングに行き着くので、漫然と受け続けるよりも、もっと早くスピーキングの集中トレーニングをやっていればよかったかなと思います。100点の壁とかいわれて、それを超えたことで甘く考えていたのですが、実際のトップスクールの合格者をみてみるとやはり105点以上が当たり前のような気がします。(ただ、僕は2年目にスピーキングの訓練をしてもやはり点数あがらなかったで、結果は変わらなかったかもしれません。)

4.GMAT

GMATは2回で目標点に達したので、これだけは唯一計画通りに行きました。アゴスのテキストをやり、OGを全問つぶし、Prepを解きました。この3つに関しては、知らない単語や、疑問点が一個もないように何回も何回も解きました。アゴスの中山先生もおっしゃってましたがGMATの勉強はあまり手を広げない方がいいような気がします。2007年の3月から勉強を始めて、2007年7月に660点(AWA4.5)、8月に690点(AWA5.0)でした。

5.エッセイ

1年目に失敗したのはやはりエッセイに問題があったのかなと思っています。某予備校のカウンセラーを頼みました。彼自身は非常に頭の良い人物だったと思うのですが、今思うとMBAのカウンセリングの経験に乏しかったのだろうと想定しています。何が良いか、何が悪いかの判断を全面的にカウンセラーに依存することになりますので、カウンセラーに関しては定評と実績のある人物を選ぶのがよいと思います。

2年目はカウンセラーを変え、1年目よりは自分に正直に、しかし自信をもって仕上げる事ができました。ここで志望動機やら強みやらのベースがしっかり作れれば、後のインタビューの練習がすごく楽です。

(続く)

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